日本電気は、「高速IPハンドオーバ技術」により、時速330kmで高速走行中の車両とセンタ間において、国際標準の通信規格IEEE802.11bの無線LANを用いた連続画像通信を行うことに成功したと発表した。この成果を活用することにより、時速100〜300kmという高速で移動中の車両から、Web閲覧やメール通信が可能となることも合わせて確認した。
発表によれば、今回の実証実験は、日本自動車研究所の高速周回路において、無線LAN基地局を約500m間隔に4局設置し、各基地局間でのハンドオーバがシームレスに行われたことを確認したもの。本実験は、マイクロソフトの電子会議ソフトウェア「NetMeeting」を用いて実施し、走行車両の車載端末とセンタ端末との間において、リアルタイムにスムーズな連続画像通信を実現した。
「高速IPハンドオーバ技術」は、階層化されたルータ間で、移動体の位置登録情報を交換することにより、IPレベルでの高速なハンドオーバを実現するNEC独自の技術。この技術は、高速移動する対象物に対して適した通信路を確保することができるものであり、広域にわたる移動(数百km範囲での大規模ネットワーク構成)においても優れた性能を実現できることから、今後の移動通信におけるデータの大容量化に対応できる有望な技術として注目されているという。
NECでは、この技術の実用化に向けて、
としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス