シャープとシャープヨーロッパ研究所は7月14日、液晶ディスプレイの表示を「広視野角」と「狭視野角」に切り替えることが可能な「ベールビュー液晶」と、左右の視野角差によってひとつの画面に異なる情報やコンテンツを同時表示できる「デュアルビュー液晶」を発表した。
ベールビュー液晶は、電気的なONとOFFの切り替えで、液晶ディスプレイの表示を「広視野角」と「狭視野角」に切り替えられる液晶だ。狭視野角状態では液晶の「のぞき見」を防止できるので、携帯電話やノートパソコンといったモバイル機器、ATM端末などでの利用が期待される。
一方の「デュアルビュー液晶」は、液晶ディスプレイの視野角を制御し、左右どちらから液晶を見るかによって、異なる情報やコンテンツを表示できる。右の角度から見ればテレビ放送、左の角度から見ればインターネット画面を表示するといったマルチメディア用途のほか、運転手側に地図表示、助手席側はDVD映像を表示する車載用ディスプレイ、顧客に提案資料、販売員には内部資料を表示する業務用モニター、歩行者の進行方向によって広告の表示内容を変える広告用ディスプレイなどへの利用も可能だ。
「ベールビュー液晶」と「デュアルビュー液晶」はいずれも、2005年7月から量産が開始される。
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