米国時間11日に、職場での時間浪費に関する調査の結果が発表されたが、それによると職場での職務怠慢でもっとも多いのはネットサーフィンで、また仕事をさぼる人間が特に多かったのが保険業界とミズーリ州だったという。
この調査は、報酬専門調査サイトのSalary.comとウェブポータルのAmerica Onlineが、1万人以上のサラリーマンを対象に実施したものだが、回答者の44.7%が私用目的のネットサーフィンで時間を浪費しており、また同僚とのおしゃべり(23.4%)や個人的な用事をすますこと(6.8%)がそれに続いた。
この調査によると、平均的なサラリーマンは、昼休みを除いて、1日あたり2.09時間を浪費しているという。これは、雇用者側が平均的社員に対して想定する1日あたり1時間という浪費時間をはるかに超えており、またこれを賃金に換算すると、年間で最大7590億ドルにもなると同調査は述べている。
「時間浪費のトップにインターネットが入ったのは興味深い。これは、われわれの私生活や職場での生活に、インターネットが深く浸透していることを示すものだ」とAmerica OnlineのディレクターSamara Jaffeは述べている。
職場での非生産的な時間は、就業日数の増加と何らかの関係があるかもしれない。Families and Work Institute(FWI)によると、平均就労時間は1977年から2002年にかけて増加してきたという。また今年はじめには、昇給よりも労働時間の短縮を望むオフィスワーカーが増えているという調査結果が公表されていた。
1人が1日あたりに浪費する時間の平均が最も多かったのは、1日あたり2.5時間に達する保険業界だった。2位が公務員(学校関係を除く)の1日あたり2.4時間で、3位は調査開発の1日あたり2.3時間。「ソフトウェアおよびインターネット」業界は第5位で、1日あたり2.2時間だった。
また、ミズーリ州では平均で1人あたり1日に3.2時間を浪費しており、2位のインディアナ州は2.8時間だったという。
これに関し、Salary.comのシニアバイスプレジデント、Bill Colemanは、予想以上に長い時間が浪費されていることは必ずしも悪いことではないと述べている。「場合によっては、こうした時間が『創造的な浪費』として仕事に役立っていることもある。つまり、それが会社のカルチャーや職場環境、さらにはビジネスの結果にも好ましい影響を与える可能性もあるということだ。私的なネット利用やざっくばらんな会話から、新しいビジネスのアイデアや業務の効率向上の手がかりが得られることも多い」(Coleman)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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