日本テレコムなど、仙台で2GHz帯の無線LAN接続「ワイドスポット」の実験

別井貴志(編集部)2005年07月06日 20時45分

 東北大学・電気通信研究所附属21世紀情報通信研究開発センター(IT21センター)と、日本テレコム、フラリオンテクノロジーズの3者は7月6日、日本テレコムが7月1日に取得した2GHz帯周波数の実験局免許を利用して、3者共同で広域ワイヤレスブロードバンドアクセス「ワイドスポット」の実証実験を行うと発表した。

 実証実験では、フラリオンテクノロジーズ社のフラッシュOFDM方式の無線システムを使い、下り2.1GHz帯、上り1.9GHz帯におけるブロードバンド無線インターネット接続と、すでに普及しているIEEE802.11a/b/g無線LANシステムとのローミングを検証する。7月中に、JR仙台駅西側にある東北大学の電気通信研究所周辺に基地局を設置し、基地局から半径1.5km内の見通し外を含むエリアで開始する。8月初旬には実験の一部を公開する予定だ。

 今回の実験で利用する無線LANシステムは、PCカード型無線端末を使って最大で下り3.2Mbps、上り900Kbpsの通信速度がでて、見通しの悪いエリアもカバーできる。また無線区間におけるパケットの遅延が50ミリ秒以下で、有線の通信に近いレスポンスタイムだとしている。

 IT21センターは、文部科学省IT21プログラム「次世代モバイルインターネット端末」の研究開発を行っており、次世代無線LAN規格であるIEEE802.11nへの標準化提案を目指している。2004年11月には、5GHz帯周波数を使った最大伝送速度324Mbpsの次世代型超高速無線LAN装置を開発している。東北大学としてはIEEE802.11b/g/a/nと、IEEE802.20の標準化候補の1つである今回の実験ネットワークを組み合わせて、地域防災通信や行政ネットワークサービスをはじめ、自動車や鉄道列車といった移動車両への高速データ通信サービスの適用に関しても順次検証していくかまえだ。

 また、日本テレコムはすでに公衆無線LANサービス「モバイルポイント」を駅構内やホテル内などで展開している。しかし、駅前周辺などの広いエリアをカバーする場合は、今回の実験で使う無線システムが有効であると考えられるため、IEEE802.11b/g/a/nと相互補完するネットワークサービスを念頭においてシステム間のローミングを中心に検証する。なお、「ワイドスポット」「モバイルポイント」は日本テレコムの登録商標となっている。

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