競争力という観点から見た場合、Microsoftの新CRMパッケージで更新されたもののうち最も重要と思われるのは、各種ツールのオンデマンド化だろう。Microsoftは以前、一部の再販企業が同ソフトウェアのホスティング版を販売し、アプリケーションをオフサイトで稼働させたり、オンラインのアクセスを提供したりすることを認可していた。このたびのオンデマンド戦略の拡大で、同社はアプリケーションにサブスクリプション式の価格設定を行い、ウェブベース配信を念頭に置いて開発されたツール群を顧客に提供することが可能になる。
Wilsonは、Microsoftがオンデマンド機能を追加したのは、できるだけ多くの配信形態を顧客に提供することが、CRM市場におけるシェアを伸ばす最良の方法だと考えているためだとした。同氏はまた、今日の中小企業は特にオンデマンドアプリケーションに関心を抱いているが、今後は顧客にさまざまな選択肢を提供していくことが、業界の共通した傾向になるだろうと述べている。ソフトウェアホスティングに興味を持つこれらの企業でさえ、アプリケーションのライセンスにサブスクリプション料金を延々と支払い続けることは望まないだろうと、Wilsonは指摘した。
「さまざまな配信モデルの取り揃えを充実させていきたい。レンタルを希望する顧客はソフトウェアをレンタルすることができる。当社のパートナー企業は、ホスティング方式のサービスを提供することもできるし、オンサイト方式で提供することもできる。どのような提供形態のものでも、同じコードを利用する。もっとも、提供形態の選択に関しては顧客の意志に任せるつもりだ。いずれにしろ、選択肢を拡充するのはすばらしいことだと考えている」(Wilson)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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