ボーダフォンも1.7GHz帯の実験局予備免許を取得--既存キャリアで初

永井美智子(編集部)2005年07月04日 20時48分

 ボーダフォンは7月4日、1.7GHz帯におけるW-CDMA方式を使った実証実験を行うと発表した。同日付で総務省から実験局予備免許を取得したため。1.7GHz帯を使った実験はソフトバンクグループのBBモバイルやイー・アクセスも行っているが、既存の携帯電話事業者ではボーダフォンが初めてとなる。

 現在、ボーダフォンは2GHz帯を利用して第3世代携帯電話(3G)サービスを提供している。今後は3Gの利用者数が伸びること、パケット定額サービスなどによってトラフィックが増加すると予想されることから、現在割り当てられている周波数幅だけでは帯域が足りなくなるとして、1.7GHz帯の割り当てを求めている。

 1.7GHz帯は総務省が携帯電話事業へ新規参入を行う企業2社に対して、それぞれ5MHz幅ずつ割り当てる意向を表明している(関連記事)。総務省は、既存事業者に対しても東名阪地区でのみ利用できる東名阪バンド(1859.9MHz〜1879.9MHz)を用意し、利用周波数が不足している場合に限って5MHz幅ずつ割り当てる予定だ。ボーダフォンはこの周波数帯域の割り当てを申請するものとみられている。

 同社では今後すぐに実験局の設置工事を行い、試験電波による周波数特性の確認を行うとしている。その後、実験局の本免許を取得し、1.7GHz帯における電波伝搬特性やビルなどの建築物による遮へいの影響、ビル内への透過損失の測定などのフィールド試験を千葉県内で約6カ月間行う予定としている。

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