Internet Explorer(以下、IE)の脆弱性を悪用する方法を示すために、あるセキュリティ調査会社が実際に動作するエクスプロイトコードを公開したことを受け、Microsoftはこの脆弱性に関する勧告を公表した。
SEC Consultが発見したこの脆弱性は、攻撃者がIEを予期せず終了させたり、任意のコードを実行することを可能にするもので、Windows 2000のService Pack 1、3、4、ならびにWindows XPのService Pack 1および2上で動作するIE 6.0が影響を受ける。
「Microsoftでは現在、IEに影響を与える脆弱性について新たに公開されたレポートに関する調査を進めている。報告された脆弱性の利用を試みる攻撃も、顧客への影響も、現時点でははまだ報告はない。しかし、われわれはこのレポートに関する調査を全力で進めている」と同社は米国時間6月30日に公表した勧告のなかで述べている。
この欠陥を修正するパッチはまだ公開されていない。同社はIEユーザーに対し、暫定措置として、ActiveXを動作させる前にインターネットやローカルイントラネットのセキュリティゾーン設定を「高」に設定するように呼びかけている。
この警告は、Microsoftが先ごろ開始したプログラムの一環として出されたものだが、このプログラムではセキュリティ問題に関する報告を認め、修正が用意されるまでの回避策を提供している。
Microsoftでは、2週間前に複数のセキュリティパッチを公開したばかりだった。これらのパッチは、いずれも「緊急」レベルの欠陥に対処するもので、リモートからのコード実行を可能にする脆弱性を修正していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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