Red Hatは米国時間29日、第1四半期の売上高が46%増加したことを明らかにした。同社のオープンソースツールやサポートサービスを利用する企業や政府機関の数が増加したのがその理由だという。
3月31日締めの四半期における売上高は、同社にとって過去最高となる6080万ドルだった。大企業や政府機関との契約件数は、同期中に63%増加し、同社の全売上高の8割を占めた。金融関係者は、同社の法人向け事業が拡大するのをずっと待ち望んでいた。
Red Hat(本社:ノースカロライナ州ローリー)では利益も拡大している。同社の第1四半期における純利益は1240万ドル(1株あたり7セント)と、前年同期の1090万ドル(1株あたり6セント)を上回った。なお、同期の売上高と利益は、多くのアナリストの想定の範囲内だった。
Red Hatの最高経営責任者(CEO)兼会長、Matthew Szulikは、今回の業績について、同社にとって過去最高のものになったと語り、また同社では商品やサービスの拡充や営業エリアの拡大を図るなどで、世界中で高まっているオープンソースシステムの需要に応える計画を進めていることから、今後も引き続き成長が続くと約束した。
Szulikは金融アナリストとの電話会議のなかで「売上高、利益、キャッシュフローともに、順調に増え続けるだろう」と語った。
Szulikはまた、同社の今期の業績を支えた数々の成果を挙げたが、ひとつは法人顧客の契約更新比率が高かったことで、同氏によれば、同期中に更新時期を迎えた契約のなかで規模が最も大きい契約25件は、すべて契約を更新したという。さらに、Hewlett-PackardやDellなどとの販売契約も期待通りの成果を上げているという。これらのパートナー経由の売上高は、同期の売上高全体の60%に達し、前期の56%を上回った。Szulikは、パートナー経由の販売比率を70%に高める目標に向けて、同社は順調に進んでいると述べた。
Szulikはインタビューのなかで、同社がこの四半期にLinuxの新規利用契約を19万件獲得したことも明らかにした。なお、前年同期の新規契約件数は9万8000件だった。
しかし同氏は、1年間の契約期間満了時に契約を更新するのは既存顧客のうちのどのくらいかという質問には答えず、主要顧客25社すべてが契約を更新したと述べるにとどまった。
「われわれの目標は、依然として、企業にとってクラス最高のオープンソース基盤を構築することである」(Szulik)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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