NTTドコモは6月23日、第4世代携帯電話(4G)システムの屋外実験において、下り最大1Gbpsのリアルタイムパケット信号伝送に成功したと発表した。
4Gは通信速度が100Mbps超となることを目指したもので、現在は国際電気通信連合無線通信部門(ITU-R)において周波数に関する議論が進められている。また、日本でも総務省情報通信審議会答申において、2005年中までに要素技術を確立し、2010年の実用化を目指すと述べられている。
今回ドコモが行った実験は神奈川県横須賀市の市街地で5月9日に行われたもの。「VSF-Spread OFDM」という周波数分割多重化技術と、「MIMO多重」という複数のアンテナを使った伝送技術を利用した。周波数帯域幅は100MHzを利用し、基地局装置と時速約20kmで移動する移動局装置の間で、1Gbpsのリアルタイムパケット信号伝送を実現したという。
同社では今回の屋外実験の結果を踏まえ、第4世代移動通信システムの無線アクセス方式の研究開発を引き続き推進し、国際標準化にも積極的に協力していくとしている。
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