インドを代表するポータルサイトが、はるかに多くのユーザーを獲得しようと、国内だけでなく海外の市場にも狙いを定めている。
Rediff.com(本社:ムンバイ)は、3500万人の登録ユーザーを抱えているが、同社はこのユーザーベースを拡大すると同時に、海外のユーザー獲得も狙った3つの新サービスを開始した。
NASDAQに上場している同社は今週、低速回線用のVoIP IM(VoIP を利用したインスタントメッセージ)や、ソーシャルネットワーキングサイト、そしてコンピュータと人間が選んだ記事で構成されるニュースサイトを発表した。
このうち、VoIP IMサービスは、テキストメッセージを携帯電話に送信したり、14.4kbpsの回線でも高音質の通話を行えるようにするものだと、Rediff.com最高経営責任者(CEO)のAjit Balakrishnanは、サンフランシスコで行われたCNET News.comとのインタビューのなかで述べた。
「VoIP IMを使えば、ユーザーは地球の反対側にいる相手と無料で話ができる。これは立派なユーティリティツールで、ティーンエイジャーだけが使うものではない」(Balakrishnan)
このサービスの特長は、ローテクなシステム上でも機能する点だ。インドではブロードバンドと言えば128kbpsの接続を意味するが、これさえまだあまり普及していない。インドのコンピュータユーザーの80%はいまだにWindows 98を使用しており、インターネット接続の60%はインターネットカフェを通して行われているとBalakrishnanは説明する。
英語で運営されているRediff.comは、ゆくゆくはオンラインゲームで利用できるチャット用の「アバター」を提供するつもりだと、同氏は述べた。現在同社は、中国の開発者と協力し、互換性のあるゲームを開発している。「ゲームは、サイバーカフェ市場で牽引的な役割を果たしている」(Balakrishnan)
同社は新しいIndia Connexionsソーシャルネットワーキングサイトのベータ版も立ち上げたが、Balakrishnanによるとすでに50万人のテスターが参加しているという。3週間から4週間以内に大々的に発表されることになっている同サイトは、たとえばゴアのホテルやボンベイのギター教師などのように、自分のウェブサイトを持っていない小規模事業者が評判を高めるうえで特に役立つだろうと同氏は述べている。
「インドではビジネス用のウェブサイトが不足しているため、商用検索は活発ではない」(Balakrishnan)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向 けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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