Yahooは米国時間15日、複数の登録制ウェブサイト上の情報を一括検索できるサービスのテストを開始した。
大半の検索エンジンでは、ウェブ上の自由にアクセスできるサイトに含まれる情報しか調べることができず、「Deep Web」とも呼ばれる、有料およびパスワード登録制のサイトに格納された大量の情報を取得することは不可能だった。一方、Yahooが今回テスト運用を開始した「Yahoo Search Subscriptions」サービスでは、「Financial Times」や「The Wall Street Journal Online」などを含む、7件の登録制ウェブサイト上の情報を同時に検索できるという。
このほかYahooユーザーは、「ConsumerReports.org」「TheStreet.com」「The New England Journal of Medicine」「Forrester Research」「Institute of Electrical and Electronics Engineers(IEEE)」などのサイトを一括検索できるようになる。また、数週間以内には、登録制サイトである「LexisNexis」や「Factiva」「Association of Computing Machinery」が、検索対象に加えられる予定だ。
Yahoo SearchのプロダクトマネージメントディレクターTim Mayerによれば、Yahooの同サービスを利用するユーザーは、上記の検索対象となるサイトで、情報にアクセスするための登録を済ませておかなければならないという。同サービスは、現時点では米国および英国内でのみ利用可能だ。
Yahooユーザーは、これらの登録制ウェブサイトのうち、任意のサイトもしくはすべてのサイトを、検索対象として検索ページに設定できる。登録制サイトの検索結果は、単独で表示することも、通常のウェブ検索結果と併記することも可能だと、Mayerは説明している。
「ユーザーに価値の高いコンテンツを提供できるようになるだろう。こうしたコンテンツは、これまで通常の情報からは隔離されていたので、ユーザーもなかなか活用できないでいた」(Mayer)
MayerによるとYahooでは今後、特にリサーチやエンターテインメント、ビジネスに焦点を絞った登録制サイトを検索対象に加えていく意向だという。
なお、登録制サイトの検索結果のみを表示させる場合は、ページに広告は掲示されない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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