BT、携帯と固定電話の融合サービスを開始

Cath Everett(Special to CNET News.com)2005年06月16日 21時24分

 英国の通信大手BT Groupは英国時間15日、固定電話と携帯電話を融合した「BT Fusion」サービスを提供開始した。同社では、BT Fusionサービスで2つの価格体系を用意している。

 同社は、BT Fusionサービスをこれまで「Project Bluephone」と呼んできた。同社はまず、このサービスを個人向けに提供する。このサービスで利用されるMotorola製の電話端末は、屋外では携帯電話として機能し、家の中ではBTのブロードバンド回線経由でコールを受け付ける。

 「まず、400人近くのアーリーアダプタ向けにBT Fusionを提供する。9月には一般公開する予定だ」とBT RetailのCEOであるIan Livingstonは述べた。

 同サービスでは、電話端末と、ブロードバンド回線接続用のハブがBluetooth通信を行う。また、このシステムはWi-Fi技術にも対応しているため、ユーザーは、ホームネットワーク内にあるPCやゲームコンソール、プリンタを接続することもできる。また、Wi-Fi対応の携帯電話が登場すれば、それもハブに接続することができる。

 BT Fusionでは2つの料金プランが用意されている。「Fusion 100」は通話時間100分で月額9.99ポンド(18ドル)、「Fusion 200」は通話時間200分で月額14.99ポンド(27ドル)で提供される。パッケージには、電話端末とハブが含まれている。

 アナリストらは、BT Fusionのスタートを「通信業界の歴史における大きな転機」と見ている。「固定電話と携帯電話は、もはや別々のサービスではない。これらは融合していく。今後、通信業界の様相は一変すると言っても過言ではない」と調査会社のOvumは15日に発表したリリースのなかで述べている。

 Ovumはさらに、このサービスについて、技術的には大きな可能性を秘めているとしたうえで、このサービスを爆発的に普及させるには適切な料金設定を行う必要があると述べる。「現行の固定電話サービスと同じ料金で、携帯電話から固定電話に電話をかけられ、最大95%の節約になると、BTは言っている。これ自体は素晴らしいことだ。だが、このうたい文句は、さまざまな通話形態のうちの1つに言及しただけのものだ」(Ovum)

 また同氏は、月額9.99ポンドという料金は、3などの携帯電話のオペレータが提供する割引料金と比較すると高いと警告している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]