Apple ComputerによるIntelチップへの乗り換えについて、先月Wall Street Journalが両社の交渉を報じて以来、アナリストや業界関係者、一般ユーザーの間では、これに対する怒りや懐疑、容認など様々な反応が巻き起こっていた。
以下は、米国時間6日に行なわれたAppleの正式発表の直前/直後になされたコメントの一部である:
「全く馬鹿げた話だ。IBMとFreescaleのプロセッサは、Intelから出ている同等のチップに比べて、遥かに低価格だ。おそらく、平均すれば半値以下だろう。PowerPC G5プロセッサはPentium 4に比べて小型かつ効率的であり、またIBMにとってAppleはG5を大量に購入してくれる唯一の顧客だ」(Envisioneering Groupアナリスト、Peter Glaskowsky)
「Appleにとって、Intelチップへの移行はリスキーだとわれわれは考えている。同社が、さらに大きな(潜在ユーザーを抱える)市場向けのプロセッサに切り替えれば、製品ロードマップに対する同社の管理力が弱まり、同社が提供する製品の価値が希釈される危険性が高い」(Prudential Equity Groupのアナリスト、Steven Fortuna)
「現在販売されているアプリケーションの数は、Windows向けのほうがMac向けよりも多い。チップの切り替えによる影響は、おそらく(Mac用アプリケーションを開発している)独立系ソフトウェア会社ISVのコミュニティが大混乱に陥るため、(Apple向けアプリの開発速度が)低下することくらいだろう。しかし現在は(以前に比べ)様々なネットワークの使用法に関するトレーニング、知識、管理が豊富に存在する。では、何が変わるか。それは私にも分からない」(Microsoft CEO、Steve Ballmer)
「(Appleが)本当にそんなことをするなら、私は驚き、あきれ、懸念するだろう。今度アーキテクチャを変更したら、Appleは市場シェアを維持できるのかが疑問だ。アーキテクチャを変更するたびに、同社はさらに多くの顧客を失う」(Insight 64のアナリスト、Nathan Brookwood)
「これは、パーソナルコンピューティング業界と家電業界を揺るがす大転換だ」(Envisioneering GroupのRichard Doherty社長)
「もっとも仲の良い友人2人が結婚することになったが、それが自分にとってどういう意味を持つのかわからない、といった感じだ。複雑な気持ちだ」(Matthew WoolrumsというWWDC参加者)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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