ブログを自動巡回し、最も話題とされているニュースや本などをランキングする「話題の.jp」アルファ版が6月6日にオープンした。ブログの口コミポータルサイトとして、ジャンル別に口コミによる人気ランキングを提供する。
話題の.jpは、「話題の.jpプロジェクト」が独自に開発したブログの巡回や収集、分析を行うエンジンにより、ブログサイトから口コミ情報を収集する。同エンジンでブログの記事中のリンクを抽出し、「総合」「ニュース」「本・コミック」「CD」「DVD」「テレビ」の6つのカテゴリー別にランキングを表示する。巡回するサイト数は6月6日現在で約50万件で、今後2カ月以内に100万サイトの巡回を実現する予定だ。ランキングのカテゴリーは、映画やゲームなどを含め、今後随時追加する。
ブログの巡回は随時行っており、新しくブログの記事が投稿された場合、最短数分から10分程度で情報がデータベースに反映される。ランキングの基準は、新しく話題に取り上げられた「鮮度」と、話題に関する「リンク数」によって決まる。また、今後のランキングの仕組みとして、常に最新の話題を取り上げるような影響力の強いブログを判断できるアルゴリズムを開発中だ。
話題の.jpは現在、話題の.jpプロジェクトの荒木英士氏が開発および運営を行っている。荒木氏は、話題の.jp開発に至った経緯について、「ネット上の口コミ情報は消費者の購買行動に大きな影響を及ぼすとされているが、口コミ情報を入手するためには、分散した口コミ掲示板を個別に閲覧するか検索エンジンを利用するしかなく、情報の入手手段が煩雑になっている」と述べている。また、ブログが普及し、個人がブログ上で様々な意見や感想を発信していることから、「ネット上の口コミ情報は、これまで以上に分散している。こうした口コミ情報を効果的に収集して分析する手段が望まれている」としている。
話題の.jpプロジェクトは、今後数カ月以内に事業化を予定している。事業化の際には、口コミ検索エンジンを既存のポータルやECサイト等にOEM提供することも視野に入れている。また、消費者向け製品を提供するメーカーやサービスプロパイダなどに対し、ブログにおける口コミを分析し、報告するマーケティングソリューションの提供も行う予定だ。
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