ドリコムは、ブログに対応していない企業サイトにトラックバック機能を持たすことができる「ドリコムトラックバッカー」を3月7日より販売開始する。同社サイト上にて、事前申し込みを2月23日より受け付ける。
ドリコムはこれまで、「ドリコムブログ」などの個人向けブログサービス以外にも、ブログサービスプロバイダ向けのシステム「ドリコムブログシステム」(グローバルメディアオンラインの「ヤプログ!」にて採用)や、グループブログおよびポータル機能などが備わった社内向けブログソリューション「ドリコムオフィス」など、企業向けのブログサービスを展開してきた。その中で「企業のブログに対するニーズを集約した結果がドリコムトラックバッカーだ」(ドリコム 代表取締役 内藤裕紀氏)という。
ドリコム 代表取締役 内藤裕紀氏 |
ドリコムトラックバッカーは、ECサイトやメディア系サイトなどを運営する企業をターゲットとして、サイト内にトラックバック機能を提供するというもの。サイトをトラックバック対応とすることで、「ECサイトであれば商品ごとに口コミ情報をブログから収集でき、メディア系のサイトであれば記事ごとに一般ユーザーの声を収集できる。また、旅行サイトであれば、トラックバックによる地域情報でコンテンツが自動生成されることになる」と内藤氏。同氏はまた、リンクが増えることでSEO(サーチエンジン最適化)対策にもなることや、ブログからのトラフィックを誘導できるのでサイトのページビュー増加にもつながること、また個人ユーザーのブログサイトと直接結びつくことで「ユーザーとの関係構築ができる」と、トラックバック機能の利点を述べる。
内藤氏はさらに、「Amazon.co.jpなどで読者レビューを書くには敷居が高いが、自分のブログサイトにトラックバックするのであれば気軽に利用するユーザーは多い」とし、トラックバックがユーザーの声を集めるための有効なツールであることを説明する。
同システムを利用することで、企業は最短3日間でトラックバックの導入が可能となる。導入企業側の作業はHTMLタグを貼り付けるのみ。トラックバックの機能としては、ドリコムがこれまでのブログビジネスで培ってきた経験から、「禁止用語やスパム対応などのフィルタリング機能をはじめ、承認、削除を含む管理機能など、必要と思われる機能はすべて入れた」(内藤氏)としている。
ドリコムトラックバッカーは、すでに健康関連ECサイトのケンコーコムへの導入が決定しているという。さらに現時点で数社からの引き合いがあり、内藤氏は「5月頃までに10社の受注は見込めるだろう」としている。
ドリコムトラックバッカーの価格は、導入作業を含むシステム一式が、1CPUで120万円。年間保守はシステム価格の20%となる。アクセスが1日10万以下のサイトに向けては、ASP形式でのトラックバック機能の提供も予定している。ASPサービスの提供開始時期は4月以降で、価格は未定としている。
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