ヤフーは5月30日、オークションサイト「Yahoo!オークション」の知的財産権を侵害した出品への対策を強化すると発表した。利用者向け啓蒙ページ「知的財産権保護ガイド」に商標権解説ページを5月27日に追加したほか、30日よりブランド品出品者に対して特定商取引法上の事業者表示義務の徹底を図る。
同社は、模倣品や海賊版製品など知的財産権を侵害する商品の出品を不正出品とみなし、オークションにかけることを禁止している。これまでも、専任スタッフの監視などを通じて該当出品を削除するといった対策を採ってきた。
知的財産権保護ガイドは、クイズやイラストを交えて知的財産権を解説したコンテンツで、これまでに著作権と肖像権をテーマとして取り上げた。新たに追加した商標権解説ページでは、模倣品購入が犯罪者への資金提供につながることなどを解説し、出品者だけではなく落札者への啓蒙活動も同時に行っている。
また、同社は同日より、特定商取引法上の事業者に該当すると判断した出品者に対して事業者表示義務を順守するように誘導し、順守状況が芳しくない場合にはIDの削除措置を採る。
さらに、個人出品者に対しても、模倣品出品が多く見られるブランド品は一定数量以上出品できない仕組みの導入を検討している。
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