McNealyによると、SunはMicrosoftのRemote Display Protocolのライセンスを取得したという。この動きと、Sunの計画するTarantellaソフトウェアの買収が連動すれば、Sun Rayシンクライアント、リモートPC、あるいはJava対応の車載コンピュータからでも、一元的にWindowsソフトウェアをコントロールできるようになる。
Sunはさらに、Windowsネットワーク上での自社ファイル共有ソフトの動作改善の目的でもMicrosoftに対価を支払った。同社は現在、その用途にオープンソースのSambaソフトウェアを出荷している。だが、SunのCTO(最高技術責任者)Greg Papadopoulosはインタビューのなかで、計画中のProcom買収によるストレージ技術資産の獲得により、新しいインプリメンテーションも実現すると述べている
シングルサインオンのスペック
ネットワークの利用に関して、認証プロセスは基本的で、しかも不備のある部分でもある。この状況を変えたいと願っている人物の1人がGeneral MotorsのCTO、Fred Killeenだ。同氏が管理するサーバは、SunとMicrosoft両社のディレクトリソフトウェアを運用し、190カ国にまたがる社員、退職者、サプライヤー、ディーラーなど100万人分以上のユーザー名とパスワードを保管している。
KilleenはSunやMicrosoftと共同で、これらのディレクトリの連動を実現し、GMのWindowsベースのデスクトップ認証とSunベースのSocratesポータルサイトのサインオンプロセスを統合する試験プロジェクトに着手している。
「これにより、われわれのIT環境が大幅に簡略化される。パスワードが減少し、ヘルプデスクへの問い合わせが減る」(Killeen)
SunとMicrosoftはそれぞれ別の互換性のない技術をこのプロセスに採用するよう主張していた。Sunはこの選択肢をLibertyと名付け、MicrosoftのPassportに対抗させた。Microsoftはその後Passportの開発をほとんど中止し、かわりにやはり互換性のないWeb Services Federationというアプローチを選んでいた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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