Sun Microsystemsが、Procom Technologyのストレージシステム・ソフトウェアとエンジニアを5000万ドルの現金で買収することで合意した。ネットワークストレージ製品を販売するProcomは経営面で苦況に陥っていた。
Sunはすでに、NAS(Network Attached Storage)製品の5000シリーズにProcomのNetFore OSを採用しており、この分の使用料を支払っている。現地時間9日に発表されたこの買収で、ProcomはOS、関連特許、一部のエンジニアをSunへと引き継ぐ計画だと、Procomの関係者は述べている。
「Procomの技術を取得し、NAS製品の品揃えを強化することは、われわれが現在進めているストレージ市場への注力を反映したものだ」と、Sunのネットワーク・ストレージ部門エグゼクティブ・バイスプレジデントのMark Canepaは声明の中で述べている。Sunによると、この買収は6月にも完了する見込みだという。
Sunはストレージ市場で、Network Applicance、EMC、Hewlett-Packard(HP)といったライバルを相手に、なかなかシェアを拡大できずにいる。しかし同社はこの市場を諦めることを頑なに拒んでいる。この分野における同社の直近の動きとしては、「StorEdge 6920」という製品の発表が挙げられるが、これは2002年にPirus Networksの買収で獲得した技術をベースに開発したものだ。
Sunのストレージ戦略の中では、他社との提携が重要な位置を占めている。例えば、同社のローエンド製品群はDot Hillという企業が開発したもので、またハイエンド製品群はHitachi Data Systemsのものである。なお、SunとProcomとの提携は2004年4月に発表された。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」