カリフォルニア州パロアルト発--MicrosoftのXbox担当幹部は米国時間27日、ソニーのPlayStation Portableは素晴らしい製品だが、リビングルームの覇権争いでは、ソニーにとって何のアドバンテージにもならないだろうと述べた。
MicrosoftのRobbie Bach(バイスプレジデント兼Xbox部門責任者)は、当地で開催されたChurchill Clubのイベントで、ソニーが洒落た携帯ゲーム機を設計した点を評価した。しかし、同氏はPSPがどのような成功を収めようとも、次期PlayStationの売り上げを押し上げる役には立ちそうもないと述べた。
「PSPは美しい製品だ。あの工業デザインは素晴らしい」とBachはPSPについて述べたが、しかし「世間はPSPと次期PlayStationを一緒には考えないと思う」と続けた。
SonyとMicrosoftは来月、それぞれのゲーム機の新バージョンをElectronic Entertainment Expo(E3)で発表し、100億ドルの市場規模を持つビデオゲーム業界の覇権をかけた新たな戦いを開始することになっている。Microsoftは、それに先駆け、5月12日に放送予定のMTVの特別番組で次期Xbox披露する。
Bachは、通常のプレス発表会の代わりに、世界規模のテレビ番組で次期Xboxを公開するという決断について、ゲームがニッチな人々以外にもアピールするものになっているとの認識に基づいて下したと説明した。
「ゲーム業界は今回初めて、まず消費者にこれを見せたいと言っている」とBachは述べた。
Bachによると、ビデオゲームのハードウェアはこの先も現在の4〜5年周期のペースで進歩し続けることになりそうだが、その一方で消費者はソフトウェアのアップデートやオンラインゲームサービス「Xbox Live」を通じて、少しずつ機能の強化が図られることも期待できるという。
「もちろん、どこかの時点で次の世代のマシンが出てくるだろう。しかし、それまでの間にも、機能強化がいまよりもずっと頻繁に行われることになる」(Bach)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス