Microsoftは、携帯電話で互いにインスタントメッセージ(IM)をやりとりしたいと考えているのはティーンエイジャーだけではない、と確信している。
Microsoftは米国時間18日、Windows Mobile端末から、同社のLive Communications Server 2005が稼働する企業用IMサーバに接続できるようにするためのソフトウェアを開発していることを明らかにした。
さらに、Microsoftの競合企業であるResearch In Motion(RIM)は、同社あるいはMicrosoftのソフトウェアを使用してサーバに接続する機器向けにIMソフトを開発する予定だ。また、その他の提携企業が、OSにPalmかSymbianを使用する携帯端末上で実行可能な、Microsoft製品と互換性のあるIMクライアントを開発している。
Microsoftによると、同社には以前から、同社の企業向けIMソフトをPC以外でも使えるようにして欲しいとの要望が寄せられていたという。
「何としても(IMソフトを)モバイル機器と統合する必要があるとの顧客の声をよく耳にする」と、Microsoftのグループプロダクトマネジャー、Ed Simnettは述べている。
しかし、人気の携帯端末BlackBerryのメーカーとしても知られるRIMが、その種のソフトウェアを出す最初の企業となりそうだ。同社が2005年末までの発売を表明しているのに対し、Microsoftは、年内はベータ版の発表を目指すに留まるとしている。Simnettは、このソフトウェアの正式版がいつ出荷になるのかを明らかにはしなかった。
同氏は「通常は(ベータ版の発表から)数カ月後に正式版を発売するものだ」とした上で、「2005年内の発売は難しい」と付け加えた。
MicrosoftはこのソフトウェアをWindows Mobile 2003 Second Editionか、あるいはもなく発売されるWindows Mobile 5(開発コード名:「Magneto」)を搭載する携帯電話やPocket PC端末で利用できるようにする。
MicrosoftはRIMと契約する以前にも、様々な面でモバイル分野のライバル企業と関係を築いてきた。たとえば、Windows Mobileと競合するOSを開発するSymbianや、従来からPalm OSを採用しているハードウェアメーカーのPalmOneに対し、同社はActiveSync電子メールプロトコルのライセンス供与を行なっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」