デルなどのPCメーカー、デュアルコアチップ搭載デスクトップを発売

John G. Spooner(CNET News.com)2005年04月19日 16時30分
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 米国時間18日に、PCメーカー各社が初めてのデュアルコアプロセッサ搭載のデスクトップPCを発売した。ただしこれらは決して手軽に買えるものではない。

 デュアルコアデスクトップの受注を最初にはじめたメーカーのなかには、AlienwareやDell、Velocity Microなどがある。各社のマシンには、IntelのPentium Processor Extreme Edition 840が搭載されるが、これは市場に初めて出されるデュアルコアプロセッサだ。同チップには3.2GHzで動作するプロセッサコアが2つ積まれており、これに対応するIntel 955X Expressチップセットと組み合わせることで、高速なメモリや他の改善された機能を利用できるようになる。

 これらのデスクトップは、価格が2300〜3000ドルとなっており、熱心なゲームマニアなど最新のテクノロジーを求める個人ユーザーのほか、ビデオ編集などの分野で仕事をするプロフェッショナルユーザーもターゲットにしている。このチップは、先進的なPC用プロセッサに関するIntelの最新の考え方を具現化したものといえる。同社は現在、従来のようにチップの動作速度を急激に引き上げるのではなく、複数のプロセッサコアを載せることで性能を改善することに力を入れており、そのために仮想化のような新しい機能も追加しようとしている。仮想化技術を使えば、1台のPCで同時に複数のタスクを処理できるようになる。

 当面、デュアルコアチップはハイエンドのデスクトップPCにしか搭載されないだろう。これらの非常に強力なPCは、数千ドルもするもので、ゲームやマルチメディア、そしてプロの仕事用など各種の用途などに使われる。大半の個人ユーザーが購入するような1000ドル以下のデスクトップと比較すると、こうしたデュアルコアマシンは非常に高性能だ。しかし、今後徐々にもっと低価格のマシンにもデュアルコアチップが採用されることになるだろう。

 Dellは、同社のDimension XPSモデルで第5世代にあたるマシンにデュアルコアチップを採用した。同社ではこれを個人ユーザーや小さなオフィス向けのエンターテインメントハブとして売り込んでいる。このマシンでは、例えばバックグラウンドでウイルススキャンソフトを走らせながら、ゲームを楽しむといったことが可能になると、DellでPrecision Workstationを担当するワールドワイド・マーケティングマネージャのDarrel Wardは説明している。

 「デュアルコアプロセッサを搭載したことで、エントリーレベルのワークステーションでも、これまでは不可能だったレベルの性能が実現できる・・・それにより、エンジニアやプロのデザイナーらはさらに素速く仕事をこなせるようになる」(Ward)

次に来るのは「Pentium D」

 Intelはこの次にデュアルコアプロセッサの「Intel Pentium D」プロセッサを発売することになっている。同社によると、5月に発売されるこのチップは、メインストリーム向けのデスクトップに採用されるという。そのため、Pentium Dを採用するマシンは、Extreme EditionのデュアルコアPentium搭載マシンよりも種類が多く、価格も安くなる。

 Intelでは2006年初めに、サーバやノートPC向けにもデュアルコアプロセッサを発売する予定だ。もっとも、今年後半にデュアルコアのサーバ用チップなどを先行してリリースする可能性もある。

 Intelでは、デスクトップ、ノートPC、サーバ向けにあわせて15以上のマルチコアプロジェクトが進んでいるという。同社は2005年の年末までには数百万個のデュアルコアチップを出荷すると述べている。また、2006年末にはサーバチップの70%、そしてデスクトップおよびノートPC用チップの85%がデュアルコアになると想定している。

 なお、同社が発売するExtreme Edition 840チップの価格は、1000個出荷時の単価が999 ドル。また対応するIntel 955X Expressの価格は50ドルとなる。ただし、市場価格はそれぞれ異なると予想される。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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