Intelのデュアルコアチップ発表を3日後に控えた米国時間18日、一部のPCメーカーが同チップを搭載したマシンの販売を開始する。
DellやAlienwareをはじめとするいくつかのPCメーカーが、これらのチップを採用したPCの受注を18日から開始する準備を進めていると、Intelの広報担当者は語った。各メーカーは、これらのPCを顧客へ出荷することも可能になる。最初に発売になるPentium 4 Extreme Edition (開発コード名「Smithfield」)の出荷量は少ないが、Intelは年末までに数百万個のデュアルコアチップを出荷することになると、同社広報担当者は述べている。
Intelは、2006年末までにサーバチップの70%、そしてデスクトップおよびノートPC用チップの85%がデュアルコアになると想定している。
今回の先制攻撃により、Intelはデュアルコアx86チップを最初に出荷したメーカーを名乗れるようになりそうだ。AMDでは、サーバおよびワークステーション向けのデュアルコアOpteronチップを4月21日にリリースすることになっている。しかし、Hewlett-Packard(HP)はすでにデュアルコアOpteronサーバの先行予約を受け付けている。
Intelのデュアルコアチップは、既存のPentium 4シリーズより遅い3.2GHzで動作し、800MHzのシステムバスを搭載する。キャッシュは各コア毎に1Mバイトで、シングルコア版が搭載する2Mバイトより少ない。それでも、全体の性能は既存のチップより高く、同時に2つのアプリケーションをなめらかに動かせると、Intelは説明している。
このチップにはHyperThreading(HT)技術も搭載され、同時に処理できるタスクの数が増えている。また、HyperThreadingを搭載しない機能限定版のSmithfieldも今四半期中に登場することになっている。
ただし、AMDが今後数日の間にデュアルコアチップを発表して、Intelのお祭り騒ぎに水をさす可能性も依然として残っている。Intelは、2000年に同社初となる1GHzチップのリリース日を密かに約6カ月前倒しし、3月8日に変更したことがあったが、このときAMDはこのニュースを受け、同社初の1GHzチップの発売日を数カ月前倒しして3月6日へと変更してしまった。
なお、4月19日は、ムーアの法則が載った論文が発表されてから満40周年となる記念日にあたる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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