PlayStation Portable(PSP)の本体は、適当な場所を探しさえすれば、まだ購入は可能である。しかしPSP用メモリーカードは、運が良くなければ手に入ることはできない。
PSPでビデオや写真、音楽などのデータを保存するのに使う大容量のメモリースティックが、同携帯ゲーム機の発売以来ほとんど品切れ状態を続けている。このため、フラッシュメモリ製品を手掛けるSanDiskは、少しでも多くのカードを店頭に出そうと駆けずり回っている。
SanDiskの製品マーケティングマネージャーChristina Dayは「需要に追いつけない状態が続いている」と語る。「うれしい悲鳴ではあるが、お客さまをいらいらさせたくはない」(Day)
SanDiskは数年前にソニーとパートナーシップを結びメモリースティックフォーマットを共同開発したメーカーで、同市場におけるシェアはソニーと対等である。
これまでのところ、大容量メモリースティックカードは主にソニー製デジタルカメラで使われるだけだった。ところが、PSPの発売で初めて顧客層が拡大する可能性が生まれたことから、SanDiskは「PSP対応」と書かれた蛍光色のカードを発売し、新しい顧客に売り込むことを決めた。
この戦略が功を奏したとDayは言う。PSP購入者の2、3割がSanDiskのカードを購入している。それどころか、同社の読み以上に大量のストレージをPSP購入者は必要としており、512MBや1GBの大容量カードはほとんどすぐに売り切れてしまった。
Dayは「ビデオ機能がどれほど受けるかは分からなかった」と語り、ビデオクリップをPSPで再生できるフォーマットに変換するには複雑な処理が必要とされることに言及した。
ふたを開けてみれば、PSP購入者は手当たり次第にビデオを見つけては変換しており、既にもっと容量の大きいカードが欲しいと騒ぎだしている。「2GBのメモリースティックについての問い合わせも多い」(Day)
Dayによると、2、3ヶ月以内には同社の2GBのカードが店頭に並ぶ予定だ。ちょうどそのころに同社の3つ目の工場が操業を開始し、需要の急増に対応できるようになる計画だという。「需要に応えるために当社は最善を尽くしている」とDayは説明した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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