Microsoftは米国時間5日、高性能コンピュータクラスタ向けWindowsのリリースを延期したと発表した。
Microsoftのあるプログラマが3月に明らかにしたところによると、同社は「Windows Server 2003 Compute Cluster Edition」のベータ版を今夏リリースし、正式版を今年11月に開催される「SC2005」スーパーコンピューティングカンファレンスで発表する予定だった。しかし、同社は5日、今回のリリース延期の理由について、初期に寄せられた顧客の反応に対応するためと説明した。
Microsoftの広報担当はメールで次のように述べた。「顧客からのフィードバックが確実に製品に組み込まれるよう、Microsoftは2005年下半期に最初のベータ版をリリースし、2006年上半期に正式版をリリースする予定だ」
またMicrosoftは、同製品が毎年発表される世界の大型スーパーコンピュータ上位500位にランクされるようなスーパーコンピュータを狙ったものではないと強調した。同社が力を入れているのは、企業/組織内の1つの部署、あるいは1人の研究者が構築するようなクラスタコンピュータだという。
Microsoftは、まだCompute Cluster Editionの価格を公表していないが、同社は先月、クラスタにコンピュータを追加する際は割引価格で販売すると発表した。同製品の最初のバージョンでは、Linuxクラスタの基本機能の多くが実現されると同社はいう。またMicrosoftは、将来のバージョンで、同社の.NETプログラミングインフラをサポートしたり、各クラスタがネットワーク上で使用されていないPCの処理能力を利用できる、いわゆる「サイクルハーベスティング」を可能にする計画だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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