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富士通研、次世代携帯電話のデータ受信速度を5割向上

ニューズフロント2005年04月01日 15時13分
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 富士通研究所は4月1日、マルチパス干渉低減で携帯電話のデータ受信品質を高める技術「Chip Correlation MMSE Receiver with MICT(CCMRM)方式」を発表した。同技術により、次世代携帯電話のデータ受信速度が現行方式に比べて最大53%向上するという。

 マルチパスとは、基地局から送信した電波がビルなどの反射により複数の経路で携帯端末に届く状態のことをいう。同技術は、回路規模の大きなイコライザー(受信信号の歪みを取り除く処理アルゴリズム)を使用することなくマルチパス干渉を低減できる。第3.5世代方式に分類されるHigh Speed Downlink Packet Access(HSDPA)対応携帯電話に適用可能である。

 マルチパス干渉を伴う信号から、干渉の特徴が大きい特定タイミングの信号を取り出し、干渉成分で構成される信号を生成する。その信号を受信信号から差し引き、干渉信号を除去する。同社では、「信号を取り出すタイミングを効率的に選択することで、干渉信号除去に必要な計算量をイコライザーの約5分の1に減らし、回路規模を大幅に削減した」と説明する。

 今後、同社は実装技術を確立し、2年から3年以内の実用化を目指す。

富士通研究所のプレスリリース

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