アクセスポートは3月29日、東京都内にて新事業説明会を開催した。ヤフーとの提携の下、3月30日よりアクセスポートの提供する日本語検索サービス「JWord」に登録されたキーワードが、Yahoo! JAPANの検索結果に掲載されるようになる。
アクセスポートはグローバルメディアオンライン(GMO)のグループ企業だが、2005年1月にヤフーが資本参加し、現在の株主比率はGMOが64.0%、ヤフーが33.4%となっている。なお、アクセスポートは4月1日からJWordへと社名変更され、グローバルメディアオンラインは6月1日からGMOインターネットへと変更する。
JWordの収益モデルは、キーワードの有料登録収入によって成り立っている。同社が販売するキーワードは、会社名や商品名など、その名称の所有者のみが登録できる「レギュラーキーワード」(年間6万3000円)と、「保険」「自動車」「証券」など、一般名詞を登録する「プレミアキーワード」(年間8万4000円から)の2種類だ。Yahoo! JAPANの検索結果に表示されるのはレギュラーキーワードで、検索結果のページにはJWordのキーワードであることを示すため、赤の「J」マークが表示される。このマークがついたキーワードは、通常公式サイトの所有者が登録したものであるため、ユーザーはこのリンクをクリックして直接公式サイトにアクセスできる。
JWordに登録されたキーワードは、JWordのブラウザプラグインソフトウェアをインストールしたユーザーが、ブラウザのアドレスバーに直接日本語キーワードを打ち込んで、そのキーワードの登録先ホームページにダイレクトアクセスする際に使われているほか、BIGLOBEやExciteといったアクセスポートの提携ポータルサイトでユーザーが検索を行った場合、登録されたキーワードが「J」マークと共に検索結果として表示されるという2通りの方法で使われていた。
検索連動型のキーワード商品は、オーバーチュアやグーグルも同様に提供している。また、Yahoo! JAPANには、オーバーチュアの「スポンサードサーチ」広告も掲載されている。この点についてヤフー リスティング事業部長 志立正嗣氏は、「(JWordとスポンサードサーチは)一部競合する部分もあるが、検索連動型広告は非常に成長している分野なため、さまざまな商品を組み合わせて見せていきたい」としている。
また、GMO 代表取締役会長兼社長 熊谷正寿氏は、「固有名詞(レギュラーキーワード)を検索連動商品として提供できるのはJWordのみ。全国の事業所数が635万事業所で、商標登録数が180万件、著名人の数が13万人存在することを考えると、このレギュラーキーワードの潜在的市場規模は約800万件ということになる」と述べている(現在の登録キーワード数は7500件)。「日本で一番のポータルサイトYahoo! JAPANと、日本で唯一の固有名詞検索商品JWord、そしてドメイン取得サービスやレンタルサーバ業などを手がけるGMOグループが連携することのシナジー効果は大きい」(熊谷氏)
アクセスポートの沈氏は、2005年の目標として、「キーワードの売上を32億円、JWordの配布プラグイン数を2004年の実績より890万個増の累計2890万個とし、インターネットユーザーへのリーチ率を同21%から30%以上へとする」と述べた。
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