UFJ銀行とみずほ銀行は、同行の名前をかたった偽装メール(フィッシングメール)がユーザーに送りつけられている事実を確認したと発表した。
UFJ銀行は3月15日、同行からのものと偽装したメールがオンラインバンキング「UFJダイレクト」のユーザーに対して送られていると発表した。UFJ銀行を名乗ったフィッシングメールは、不特定多数の顧客に送付され、セキュリティのためと称してオンライン上で本人確認を促す内容だ。14日21時30分以降より顧客から同行のコールセンターに問い合わせがあり、15日15時時点で約400件の問い合わせがあったという。現時点で実被害は報告されていない。
CNET Japan編集部に届いたメールによると、そこには本人確認するためのサイトのURLが書かれており、そのURLは一見SSL暗号化がなされたUFJ銀行のサイトにつながるように見える。ただし、実際にそのURLをクリックしてサイトのソースを確認すると、暗号化されていないのはもちろん、IPアドレスの数字がそのまま並んだサイトにつながる。メールに書かれたアドレスは、ミラーサイトと称するサイトも含め3つで、パラグアイ、ポーランド、韓国のサイトにつながるようになっている。
一方みずほ銀行は、9日にオンラインバンキングのユーザー1名より不審なメールを受け取ったとの報告を受けた。同行では10日に事実内容をホームページ上にて公開、注意を促している。メールは「口座パスワード確認」という件名で、オンラインバンキングのパスワードを知らせる内容だったという。実被害は報告されていない。
両行では、メールで個人情報を確認するようなことはないとしており、不審なメールは削除するよう呼びかけている。また、個人情報を入力する際はリンク先のURLを確認するよう注意を促している。
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