Snocapは米国時間3日、SonyBMG Music Entertainmentとの間で、同社の楽曲をPtoPネットワーク経由で配信する契約と結んだことを明らかにした。Snocapは元祖Napsterの生みの親であるShawn Fanningが立ち上げた新会社。
Snocapは、ネット上で交換される楽曲を識別し、ファイルのやり取りを売上に結びつけるためのツール類を開発してきた。レコード会社各社は、Snocapの技術によって、無秩序なPtoPネットワークが、利幅が大きくApple ComputerのiTunesと比べて遜色ない音楽配信チャネルに変わる可能性があると考えている。
Snocapが大手レコード会社と提携するのは今回の契約で2件目となる。同社は昨年暮れに、Universal Musicとも同様の契約に合意していた。
SonyBMGのThomas Hesse(同社グローバルデジタル事業部プレジデント)は声明のなかで、Snocapの技術は、「著作権侵害行為の抑制に役立ち、合法的なPtoPサービスを促進することになるだろう」と述べている。
この提携は、自社の条件に合うなら保有曲のP2P配信を試したいと考えるレコード会社側の意欲の高まりを浮き彫りにするものといえる。
Snocapのシステムは、簡単にいうとユーザー同士が自分の好きな曲を売買できる環境をつくり出せるもので、各PtoPネットワークが自社のソフトウェアにSnocapの識別技術を組み込むことで、違法なファイル交換ができないようにしつつ、合法的な取引からは売上が得られるように設計されている。
Snocapのシステムを利用したサービスは、このほかにもMashboxxという会社が年内に立ち上げる計画を進めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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