消費者が今年もスーパーボウル放映中に流れた派手な広告にくぎ付けになっていたことが、オンライン市場調査会社ComScore Networksの米国時間8日付けの発表により、明らかになった。同社によると、広告の放送直後に、追加情報を求めるユーザーからのアクセスが殺到した企業もあったという。
ComScoreによると、同社が試合前に調査したところ、回答者の28%がスーパーボウルの一番の楽しみは広告を見ることだと答えたという。さらに、回答者の77%が試合当日にインターネットにアクセスするつもりだと答えていた。
今年のスーパーボウルの広告合戦で得点を上げた企業として、飲料メーカー大手のAnheuser-Buschが挙げられる。同社のBudweiser.comサイトには試合当日、従来の日曜日の6倍ものアクセスが殺到した。ComScoreによると、先の調査では、回答者の80%が最も面白い広告を出しそうな企業としてBudweiserの名を挙げていたという。スーパーボウルは例年、年間最多の視聴者を集めている。
スーパーボウル放送直前の週全般にわたりAnheuserのサイトへのトラフィックは急増した。トラフィック急増を引き起こしたのは主にBudweiserの広告をダウンロードした人たちだった。彼らのお目当ては、昨年のハーフタームショー中に起きたあの有名なJanet Jacksonの「コスチューム上の失敗」事件をパロディ化した広告だった。同社はJacksonの事件をめぐる議論を理由に、この広告を同社のスーパーボウル用広告から外したと報じられている。
テレビ広告の効果で追加情報を求めるユーザーを自社サイトに多数集めた企業はほかにもある。例えば、ドメイン登録のGoDaddy.comサイトへの試合当日のトラフィックは従来と比べて378%増加した。カメラメーカーのOlympusもOlympusAmerica.comサイトへのビジター数を363%増やした。
Apple Computerは2度目の試みとして、iTunesのデジタル音楽サービスのキャンペーン用のPepsiとのコラボレーション広告を展開した。この試みは2004年は事実上失敗したが、今回は多くの人の注目を集めた。ComScoreによると、中継中にiTunesサイトへのトラフィックは普段より170%以上上昇したと言う。キャンペーンの内容は、特定のPepsi飲料の購入者にiTunesの無料ダウンロードが当たるというものだった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス