松下電器産業は2月4日、2004年度の連結営業利益予想を上方修正した。コスト合理化などの構造改革効果が出てきたことに加え、プラズマテレビやななめドラム洗濯乾燥機など、同社が「V商品」と呼ぶ注力製品の販売が好調だったため。
営業利益は従来予想から200億円上積みし、3000億円とする。売上高は8兆8000億円と従来予想を据え置いた。営業利益率は3.4%となる見込みだ。
同社の2004年度第3四半期の決算は、松下電工やパナホームが連結子会社となったことから売上高、営業利益ともに前年同期を上回った。第3四半期の売上高は前年同期比13%増の2兆2965億円、営業利益は同24%増の883億円、当期純利益は同47%増の356億円。営業利益率は3.8%となり、前年同期に比べて0.3ポイント上昇した。
分野別の業績を見ると、AVCネットワーク分野のうち、映像・音響機器部門はプラズマテレビ「VIERA」やデジタルカメラ「LUMIX」などが好調で、同部門の売上高は前年同期比4%増の4762億円となった。情報・通信機器部門はPCの「Let'snote」や関連機器が好調だったものの、携帯電話事業が低迷したことから同12%減の4907億円と大きく落ち込んだ。
白物家電などのアプライアンス分野は、エアコンや洗濯機、冷蔵庫などが好調で前年同期比3%増の3165億円となった。デバイス分野は半導体や電子部品が低迷し、同7%減の2791億円となっている。
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