2004年に単体のグラフィックチップを最も多くの売り上げた企業は、ATI Technologiesだった。
ATIは米国時間27日に発表した声明のなかでMercury Researchの調査結果を引用し、2004年に出荷された単体グラフィックチップの半数以上が自社製のものだったと述べた。
「ATIはすでにノートPC市場で大きなシェアを獲得していたが、2004年はデスクトップPC市場でも存在感を増すことができた」とMercury ResearchのプリンシパルアナリストDean McCarronは述べている。「その結果、ATI製品は世界に出荷された単体グラフィックチップの過半数を占めることができた」(McCarron)
PCグラフィックチップは、チップセット内蔵のものと、単体のものと2つのカテゴリに大別される。市場全体を支配するのは、チップセットに内蔵する形でグラフィック機能を提供するIntelだ。McCarronによると、Intelは、グラフィック機能搭載のチップセットを非常に多く販売しており、2004年の出荷数は市場トップだったという。なお、ATIやNvidia、Via Technologies、Silicon Integrated Systemsなどのメーカーも、グラフィックチップを内蔵したチップセットを販売している。
だがMercury Researchによると、単体のグラフィックチップとなると、ATIが最大の出荷台数を誇るという。デスクトップPCおよびノートPC向けの単体グラフィックチップは、直接マザーボード上に搭載されるか、グラフィックカードの上に搭載される。この市場では、ATIやNvidiaのほか、XGI Technologyなどの企業が競争している。Intelは単体グラフィックチップを提供していない。
McCarronによると、ATIは2004年に、Nvidiaよりわずかながら多くの単体グラフィックチップを出荷したという。2003年に最も多く単体グラフィックチップを出荷したのは、Nvidiaだった。なお、同氏は正確な数値については言及を避けた。
McCarronによると、ATIとNvidiaの2004年における出荷数には、さほど大きな開きはなかったという。しかし、同氏は、ATIのデスクトップPC用グラフィックチップの販売は特に好調で、目を見張るものがあったと述べる。
Mercury Researchの調査レポートに詳しい情報筋によると、グラフィックチップ市場全体で第4四半期に最も多くの出荷数を誇ったのはIntelで、同社は市場シェア40%を獲得したという。
また、同情報筋によると、第4四半期に出荷数第2位の座を獲得したのはATI(市場シェア27%)で、第3位はNvidia(同18%)だったという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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