新名称「ピカパー!」で光ファイバー利用のスカパー!配信を強化

別井貴志(CNET Japan編集部)2005年01月27日 20時14分

 スカイパーフェクト・コミュニケーションズ(スカパー!)の完全子会社であるオプティキャストは1月27日、光ファイバー網を利用した映像配信事業の拡大と、それに伴うサービス名称の変更を発表した。

 オプティキャストは、2004年2月末に有線役務放送事業者の登録をした後に、NTT東日本とユーズコミュニケーションズが保有する光ファイバー網を利用して、東京23区を中心にマンション向け映像配信事業を行ってきた。2004年12月末までの約10カ月間で493棟(2万6000世帯)のマンションへの導入が決まっている。多チャンネル放送を、スカパー!が衛星を通じて行うのに対して、オプティキャストは光ファイバーを通じて行ってきたわけだ。

 そしてオプティキャストは、今後7大都市へ順次事業エリアを拡大していくのを機に、2月1日からサービス名称をこれまでの「スカパー!対応光ファイバーTV」から「光パーフェクTV!」もしくは「光PerfecTV!」(略称は「ピカパー!」)に変更する。

光をイメージしてオレンジ色と黄色でデザインした新名称のロゴ。衛星を使ったサービスとの識別をはっきりさせた

 事業エリアの拡大は、まず新たにNTT西日本の映像通信網サービス(光ファイバー網)を利用して、大阪市内および周辺地域で2005年2月後半のサービス開始を予定している。その後、名古屋など主要な政令指定都市へ拡大していき、サービス提供が可能になる世帯数を2006年度中に1350万世帯へ拡大していく意向だ。マンション以外に戸建て住宅向けのサービス展開やIP技術を活用した新サービスの開発、CATVや通信事業者への出資や提携なども積極的に行っていく。

 出資や資本提携については、すでに中国電力の完全子会社で光ファイバー通信サービスを提供しているエネルギア・コミュニケーションズと広島県福山市で映像配信事業について提携しており、2005年の早期に試験サービスを経て正式に開始する予定だ。また、福島県郡山市のCATV事業の企画会社であるインフォメーションネットワーク郡山の第三者割り当て増資をオプティキャストが引き受けて筆頭株主になる予定で、同企画会社は2005年度内のサービス開始に向けて検討していく。

 スカパー!は、これまで衛星を利用したDTH(直接配信)を中心に、視聴者と放送事業者を取り結ぶプラットフォーム事業を主軸に展開してきた。そして、スカパー!のマルチプラットフォーム戦略をオプティキャストを通じて推し進めてきた。その結果、2004年12月末のスカパー!の加入者数は375万件を獲得している。

 しかし、解約率の増加などから昨年の加入者数の純増数は鈍化した。このため「中期ビジョン」を策定し、今後の成長戦略を確固たるものにするためにさまざまな施策を掲げている。具体的には、家電販売店など代理店による受信機器(セットトップボックス)の売り切り販売方式に加えて、レンタル方式を新たに導入する。また、ハードディスクドライブを搭載した録画機能付きの受信機の取り扱いも検討するため、ジェイサットとスカパー!が折半出資してスカパー・マーケティングを設立し、加入獲得体制の増強を目指す。このほか、携帯電話へのコンテンツ配信やIP放送、ビデオオンデマンドなども検討していく予定だ。

 各施策を実行するために今後2年間をグループ強化の投資期間と位置づけて、総額800億円規模の投資を行っていく構え。こうした施策の結果、達成したい目標加入者数を2007年度末に500万件以上、2010年度末に800万件以上としている。

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