チップメーカーのTransmetaは米国時間24日、ソニーにLongRun2技術のライセンス提供を開始したと発表した。LongRun2は、半導体機器の消費電力を抑え、プロセッサの処理能力を引き上げるための技術。
Transmetaによれば、LongRunの後継技術であるLongRun2には「しきい電圧」を動的に調整する新しい手法が採用されているという。この手法は、プロセッサ製造時には想定されていないリーク電流を防止するために同社が独自に開発した。
Transmetaは現在、経営難に陥っており、ここ最近は巨額の損失を計上している。同社では先週、戦略パートナーを探していることや、人員削減を検討していることなど、危機から脱出するために検討中のさまざまな方策を発表した。またTransmetaは同じく先週、LongRun2技術を3番目のユーザーにあたる企業にライセンスしたと発表した。その企業はソニーだとTransmetaは明言しなかったものの、世界的なコンシューマエレクトロニクス企業だと述べていた。
Transmetaではまた、プロセッサ製造を続け、さらに同社技術のライセンス提供に向けた戦略を築くためのパートナーを探していると発表している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス