Hewlett-Packard(HP)幹部が今週明らかにしたところによると、同社は今年、同一マシン上で複数のオペレーティングシステム(OS)を動かす能力を強化し、Unixサーバの能率向上に関する重要な機能でIBMに追いつく計画だという。
IntelのItaniumプロセッサを搭載したHPのサーバは、ハードウェアを複数のパーティションに分割して、個々のパーティションで別々のタスクを実行することが可能だが、IBM製品が搭載するソフトウェアベースでのパーティショニング機能を備えていない。HPでは今年末までに、ハードウェアおよびソフトウェアベースのパーティショニング機能を両方ともサーバに組み込み、柔軟性を高めることを計画している。ItaniumベースのIntegrityサーバを打ち出す同社が徐々に廃止を進めるHP 9000というUnixサーバには、こうしたハード/ソフト両方のパーティショニング機能が搭載されていた。
同一サーバ上での複数タスクの同時処理を可能にするパーティショニング技術は、あるプロセスが処理されている時には、他のプロセスが待機状態にあるという点を利用したものといえる。パーティショニング機能が最初に普及したのは何十年も前のことで、当時はメインフレーム上で使われていた。だが、この機能は現在Unixサーバにも導入されており、さらにローエンドのマシンにまで採用されつつある。
HPのUnixサーバ向けハードウェア・パーティショニング技術である「nPar」は、ハードウェアを個々の独立したセクションに分割する。一方、同社のソフトウェア・パーティショニング技術「vPar」は同一のハードウェアを複数のソフトウェアが共有できるような、より高度なパーティションを作り出す。古いサーバ製品は両方の機能を備えていたが、Itaniumベースの製品はvPar技術を搭載していない。
この制約は6月までに解消されると、HPのNick van der Zweep(バーチャライゼーションおよびユーティリティ・コンピューティング担当ディレクター)は言う。同氏は、HP幹部らがItaniumサーバの新製品について説明したオンライン会議の中で、この発言を行った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス