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心変わりで変更するメールアドレス

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 年明けから新生活が始まる4月までは、メールアドレスの変更ラッシュとも言える時期になる。SFCの学生も例外ではない。3月で卒業する学生から「パソコンに届くメールアドレスを学校以外のアドレスに変更して下さい」という知らせが多くなってきた。卒業生は年間使用料を払えば学生用のメールアドレスを継続して利用できるため、多くの人が卒業後もアドレス変更なしにコミュニケーションを取っていた。

 しかし昨今は、独自ドメインを取得してレンタルサーバを借りても学校のサーバ使用料の半額ほどに収まる手ごろさだ。そのため、学校のアドレスを継続せず新たに自分のドメイン名を取って運用する人が増えている。4年間慣れ親しんだとはいえ学籍番号をもとにした数字の羅列のアドレスに比べれば、すべて自由に決められるアドレスの方が覚えやすく、短くもできる。連絡先変更のお知らせをする苦労があっても魅力的だ。マンションから一軒家に引っ越すような感覚かもしれない。

 しかし、メールアドレスを自由に決められるとなると逆に困ってしまう。@以前には自分の名前を入れるとして、ドメイン名をどう決めるかはなかなか難問だ。フルネームでドメインを取得してもよいが、ローマ字表記だとものすごく長くなるし、苗字だけをドメインにしようとしても既に取られていることだってある。座右の銘や誕生日をドメインにするなど、なるべく自分に関する普遍性を持っていて長く使えるアドレスを探していくことになる。メールアドレスをあまり変えたくないからだ。

 メールアドレスの変更について尋ねると、多くの人が「なるべくなら避けたい」と答える。学校が発行するメールアドレスは原則として変更できないし、ISPのメールアドレスも変更することが少ないため、そもそも変更する機会がないのかもしれない。変更したくない理由として「変更したことを通知するのが面倒だから」という意見まず出てくるし、モデレータ式のメーリングリストに多数入っていると、配信先アドレスの変更をお願いするのも迷惑をかけてしまうことになる。

 少々高くても学校のアドレスを継続しようとする人がいるのも、こういった面倒さがあるからだろうと考えられる。連絡可能な状況を保つためのアドレス変更通知だが、ネット上での連絡手段の担保としてのソーシャルネットワーキングが占めるポジションが今後大きくなるだろう。

 さてアドレスと言えば、ケータイのメールアドレスもある。パソコン用のメールアドレスと違って、僕の中ではケータイのアドレスはよく変わるものだという印象がある。迷惑メール対策が整っていなかったころは、少なくとも3カ月に1回は変更しなければ迷惑メールの山に追われることになったからだ。最近はドメイン指定受信などの設定が充実してきたため、アドレスを長くするなどいたちごっこをする必要がなくなってきた。ケータイのメールアドレスも、特に後輩の男性を中心に「変更したことがない」と答える人が多い。

ケータイのアドレス変更は苦か楽か

 SFCの学生に聞いたところ、変更しようと思わないのはパソコンと同じで「通知が面倒」という理由が多かった。ただし、ケータイの場合はパソコン以上に不自由だ。ケータイは入力環境が限られていることもさることながら、メール機能上の制約でCcやBccで一斉に変更を通知することはできない。この点もまたケータイのアドレス変更を避ける理由になっている。それだけではなく、ケータイ向けメールマガジンをいくつか取っているなら、各サービスのページに行っていちいち登録内容を変更しなければならない。確かに骨が折れる。

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