NTTアイティ、USBキーで利用できるユビキタスVPNシステムを発売

エースラッシュ2005年01月12日 19時57分

 NTTアイティは、USBキー認証によって利用できるVPNシステム「MagicConnectユビキタスVPNシステム」の販売を開始した。同社では年間100セットの販売目標を立てている。

 今回発売されるのは、同社がASPでサービス提供していたシステムを法人向けに販売するものだ。月額1050円で提供されているASPサービスでは、ソフトウェア認証を行う「MCライト」プランとUSBキーによって認証を行う「MCライトプロ」プランを提供。この「MCライトプロ」サービスを自社VPNサービスとして利用を可能にする。

 「MagicConnect」は、HTTPトンネリング技術によって、ファイアウォール内の機器に外部ネットワークからの接続を可能にする。VPNサービスとしてよく利用されるSSL-VPNはメールサーバやウェブサーバなど基幹サーバへのアクセスに利用されるが、MagicConnectを利用した場合には社員が利用しているクライアントPCへの接続も行える。

 実際の利用時には、USBキーを操作用端末となるパソコンに挿入するだけでよい。USBキーが自動的に生成するワンタイムパスワードと手入力のパスワードを併用するため、安全かつ簡単に利用することができる。出先のパソコンから自分のデスクのパソコンをコントロールし、操作に利用したパソコンには情報を残さない。インターネット上に中継管理サーバを設置するだけで、専用のVPN装置が不要なため環境構築が非常に簡単であること、ファイアウォールやルータの設定を変える必要がなく安全性が高いことなどが特徴だ。

 USBキーは1アカウントあたり1万500円、中継管理サーバソフトが210万円となっている。対象機器にインストールするクライアントソフトはWindows系OSの他LinuxとSolaris、HP-UXにも対応しているが、USBキーを挿入して操作に利用できるのはWindows系OSのみだ。中継管理サーバソフトは、当初Red Hat Linux版のみだが、後日SolarisとHP-UXに対応したものもリリースされる予定だ。

MagicConnect

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