米家電協会(CEA)が発表したレポートによると、ポータブルMP3プレイヤーといった小型電子機器や大型テレビの人気が牽引役となり、2004年は家電製品の売上高が11%増加したほか、2005年も同程度の成長が期待されるという。
CEAが米国時間4日にラスベガスのConsumer Electronics Show(CES)で発表したレポートによると、2004年における家電製品の売上高は概算で1135億ドルに達したという。2003年に比べて11%増となるこの数字は、事前の予測を上回るものだ。
2004年には、テレビやPCをはじめとするさまざまな分野で売上が増加した。PCの売上高は昨年、前年比10%増の172億ドルに達した。また、売上高が最も大きく伸びたのは、デジタルテレビやメモリーカードなどの新しい製品カテゴリだった。さらに液晶やプラズマをはじめとするデジタルテレビの売上高は、前年比78%増の107億ドルとなった。
CEAの最高経営責任者(CEO)Gary Shapiroは声明のなかで「米国の消費者は家電製品が大好きだ。家電業界における売上の成長は、彼らに支えられている」と述べている。
2004年に売上が拡大した製品カテゴリの1つとして、ポータブルMP3プレイヤーも挙げられる。昨年のポータブルMP3プレイヤーの売上は、前年と比べて3倍近くにまで成長した。またメモリーカードの売上は前年比200%増の30億ドルだった。
テレビやMP3プレイヤーに対する大きな需要は、2005年の売上にもプラスに作用しそうだ。CEAでは、これらの製品に対する需要の大きさが家電製品の売上に好影響を及ぼすことから、全体の売上高は今年、前年比11%増の1257億ドルに達するとの見通しを示している。
メモリーカードやMP3プレイヤー、テレビの売上は今年大きく拡大するものと期待されている。CEAの予測によると、メモリーカードの売上は今年倍増し、60億ドル弱となりそうだ。また同レポートによると、携帯電話の売上は今年これまでで最高の113億ドルに達するという。
PCの売上も依然として好調に推移するが、ほかの家電製品と比べると緩やかな成長になると見られる。今年PCの売上はわずかに増加し180億ドルを上回りそうだと、CEAでは予測している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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