Samsungは今年、家電分野でさらに大きな野望を抱いている。
同社は、今週ネバダ州ラスベガスで開催されるConsumer Electronics Show(CES)で102インチ型プラズマテレビのデモを行う予定だ。同社はまた、80インチのプラズマテレビや57インチの液晶テレビなど数多くの大画面テレビや、複数の新しい携帯音楽プレイヤー、それにDVDプレイヤー/レコーダの市場投入計画についても明らかにする。
電子機器で有名になった同社は、高品質な大画面テレビから、小型でバッテリ持続時間の長い携帯音楽プレイヤーまで、さまざまな製品を提供することで消費者の心をつかもうとしている。これらの製品はSamsungを家電分野のトップブランドに位置づけることに役立つと同社では考えている、とある幹部は述べている。
従来のブラウン管テレビからプラズマなどの新しい薄型テレビへの移行には時間がかかるが、Samsungの最新製品は家電市場のなかでも最も売上の好調な分野に属するものだ。
Samsungが102インチのプラズマテレビのデモ機をCESに出展し、また80インチのプラズマテレビと57インチの液晶テレビの出荷を計画していることは、急成長中のデジタルテレビ分野において技術面で先頭を走る企業になろうとする同社の取り組みを浮き彫りにするものだと、Samsung Electronics AmericaのJim Sanduski(Visual Display Products Groupマーケティング担当バイスプレジデント)は語る。
「数年前のSamsungは他社の動きに素早く追従する会社というイメージだった--しかし現在われわれはリーダーであり、もはや市場の方向性について他社の動きをうかがうようなことはしない。われわれは手応えがあると思う方向に市場を導こうとしている」(Sanduski)
Samsungは57インチの液晶テレビをそれほど大量には販売できないと、Sanduskiは認める一方で、より小型の23インチ、26インチ、32インチ、40インチ、あるいは46インチの液晶テレビは大量に販売できる見込みだと語っている。同社は、プラズマテレビやプロジェクタ製品についても同様の予想を立てている。
同社は3月に複数の新型液晶テレビを発売し、新型テレビ大量投入作戦の幕を切る。最初に投入される32インチのLNR328W、40インチのLNR408D、および46インチのLNR460Dの3機種は、それぞれ3499ドル、4999ドル、1万2999ドルになる。57インチ型ワイド画面液晶テレビのLNR570Dは、1万7999ドルで6月に発売される。Samsungによると、画面の大型化や各種新機能に加え、これらの機種では反応速度が向上しており、カーレースなどの素早く動くイメージも鮮明に再現できるという。
同社はその後、HPR5072という50インチの高品位(HD)対応プラズマテレビを6999ドルで発売する予定だ。リビングルームの顔となるよう設計されたこのテレビは175度の視野角を持つ。同社によるとこの製品の発売は4月になるという。
しかし、同社のテレビのなかで最も大きなサイズのHPR8072は、5月まで市場に登場しない。この80インチの高品位テレビは1920 x 1080ピクセルの解像度を持ち、68億7000万色を表示できると同社は声明のなかで述べているが、ただし価格についてはまだ決まっていない。
同社はまた、Texas InstrumentsのDLP(digital light projector)チップを採用した大画面のリアプロジェクションテレビも多数投入する。このうち、67インチのHLR6768W DLP TV は6999ドルで解像度は1920 x 1080ピクセルとなる。またこの他に、46〜70インチのDLPモデルを揃えるとSanduskiは述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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