テキストメッセージが伝えた死刑評決--法廷内での無線機器使用が問題に

Ed Frauenheim and Ben Charny (CNET News.com)2004年12月14日 20時07分
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 米国時間13日、妊娠した妻を殺害したとして死刑を求刑されたScott Peterson被告に対する陪審団の評決を聞こうと、多くのインターネットユーザーがコンピュータ画面に釘付けになった。

 この日、多くの報道機関が評決を伝える音声を生放送したが、なかには無線接続したノートPCからテキストで法廷内の様子を伝えたところもあった。評決は、太平洋時間の午後1時50分頃に言い渡された。

 Peterson被告は妊娠中だった妻(当時27歳)と胎児を殺害した罪に問われていた。同被告をめぐるカリフォルニアでの裁判には世間から大きな注目が集まっていた。無罪を主張する同被告に対し、陪審員は先月、妻の殺害を第1級殺人、胎児の死に対し第2級殺人の有罪評決を言い渡していた。

 陪審団は、肥料会社の元セールスマンである被告に死刑を言い渡すまで、およそ12時間にわたって検討を重ねた。

 Peterson被告に対する死刑評決はワイヤレス機器を使って生放送され、ニュース報道の新しい形を世に送り出すこととなった。サクラメントのKCRA-TVに所属するレポーターは、法廷内にノートPCを持ち込み、ワイヤレスネットワークを利用して、レポートをテレビ局のニュースルームに配信した。

 法廷内にカメラを持ち込むことは認められないため、当日は音声と描写の文章を駆使した報道が行われた。法廷の中には「4人の強制執行官が左側に並んで」立ち、「11人目の陪審員がウィンクした」のを受け、「被告が入廷し、両親に向かって笑みを浮かべた」といった具合の文章が、多くのユーザーのPC画面に表示されたことだろう。

 今回のように新しい形の報道が行われたのを受け、法廷内での行動規定についてあいまいな部分があることが明るみになったと、ジャーナリズムの専門家は述べる。米国内のほかの地域と同様、サンマテオ郡では、法廷内での携帯電話の使用を一切禁止している。携帯電話はワイヤレス機器の1種であるが、KCRAのニュースディレクターDan Weiserは、既存のワイヤレスネットワークの利用については、全くルールが確立されていないと語った。

 「われわれがしたことは、許容範囲内だと認識している」(Weiser)

 サンマテオ郡裁判所のPeggy Thompsonは、実際に法廷で何が起き、どのルールが侵害されたかを目下調査中だと述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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