ピア・ツー・ピア(PtoP)業界団体が、児童ポルノ撲滅を目指したウェブサイトを開設する。同サイトでは、消費者にオンライン児童ポルノの危険性を伝えると共に、それらを発見した場合の警察への通報を支援する。
PtoP業界団体Distributed Computing Industry Association(DCIA)の最高経営責任者(CEO)Marty Laffertyによると、同団体は、児童ポルノ撲滅を目的とした「P2P PATROL(Peer-To-Peer Parents And Teens React On Line)」キャンペーンの一環として、米国時間13日にウェブサイトを開設するという。
DCIAはこれまでも、警察と協力して児童ポルノ撮影者の捜索を支援したり、ユーザーが違法コンテンツと関連付けられることの多いキーワードで検索を行った場合に警告メッセージをポップアップさせるツールの開発に協力したりしてきた。
「(同サイトは)善良なユーザーをターゲットにしており、うっかり児童ポルノに遭遇してしまった場合にいかに識別し、削除し、(警察に)通報するかを彼らに教える手助けをしている」(Lafferty)
これまで、ワシントンDCに拠点を置くPtoP企業は、ファイル共有ネットワークを通じて入手可能な児童ポルノの問題に悩まされ続けてきた。レコード業界やハリウッドの映画製作会社のロビイストらは、議員らに違法コンテンツの問題などを理由にPtoPネットワークの規制の必要性を訴えてきた。
児童ポルノの問題は、PtoPファイル交換ソフトKazaaの開発元であるSharman Networksの裁判でも浮上した。この裁判の中で、Sharmanの幹部らは同社の児童ポルノ対策の効果に疑問を表明した。
DCIAは当初、Sharman Networksと同社のジョイントベンチャーパートナーのAltnetによって設立されたが、その後規模を拡大し、現在は、いくつかのより小規模なPtoP企業やインターネットサービスプロバイダ(ISP)も参加している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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