NTTレゾナントと三菱総合研究所が共同提供する「gooリサーチ」では、携帯電話から接続しているユーザーを対象とした「gooリサーチ・モバイルモニター」で「パケット通信定額サービス」に関する利用実態調査を実施した。
有効回答者数4237名のうち、すでに各キャリアの提供するパケット通信定額サービスに加入しているのは9%程度にとどまった。しかし、今後加入予定とした回答者は全体の3割を占め、定額サービスに対する関心の高さがうかがえる。一方で、今後も加入予定はないという回答が過半数にのぼり、ユーザーの態度は二極化していることがわかる。
加入予定がないとした回答のうち、その理由として「利用している端末や料金プランで満足している」「パケット通信をあまり使わない」といった、現状に満足している点を挙げたのが3割強。加入後の割引効果に対する疑問や、対応端末などの制約が多いという声も多く、これらの課題を解決することでサービスの普及拡大につながることが予想できる。
すでにパケット通信定額サービスを利用しているユーザーは、19.6%が月額利用料金の変化について「わからない」と回答。ついで15.8%が「加入前より高くなった」としており、割引効果の印象は薄いようだ。パケット通信の利用そのものは約9割が「増えた」としており、コンテンツ購入の機会も46%以上が「増えた」と答えている。
利用用途の変化については、メール送受信が加入前よりも減少しているのに対して、動画メールが2.1%から11.1%へ伸びるなど、パケット定額をうまく利用している様子がうかがえる。また、全体傾向として「アプリ(22.5%)」「位置情報(16.3%)」「ゲーム(15.0%)」など、アプリケーション系サービスの増加が目立つ。そのため、コンテンツ拡充も利用拡大の鍵となりそうだ。利用キャリアごとに詳細を見ると、ドコモのiモード利用者は「iアプリ(31.0%)」が上位なのに対し、KDDIのEZweb利用者では「位置情報(31.0%)」がパーセンテージで並ぶなど、キャリアが注力しているものによって利用傾向にも違いがあることがわかった。
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