アマゾン ジャパンは22日、同社の携帯電話におけるサービスAmazon Anywhereをリニューアルし、「Amazon モバイル」として新たなサービスを展開すると発表した。同社代表取締役社長のジャスパー・チャン氏はAmazon モバイルについて、「PC上でのサービスがモバイル上ですべて実現できるようになるとともに、携帯電話の特性を活かしたサービスを強化する」と述べた。
Amazon モバイルには、バーコードリーダーを使った商品情報検索機能「Amazon スキャンサーチ」が追加された。これは、携帯電話のカメラを使ってバーコードをスキャンし、Amazonで取り扱っている商品であればその詳細が表示されるというもの。利用シーンとしては、消耗品が切れた場合や、友人の持っているCDや本が欲しい場合、その場でバーコードをスキャンしてAmazonで購入するといったことが想定されている。
アマゾン ジャパン 代表取締役社長 ジャスパー・チャン氏 |
スキャンサーチは、国内にて独自開発したという。現在、NTTドコモのiモード対応機種の一部のみサポートしており、ボーダフォンやau端末へのサービス提供時期は未定。「まずは一部端末でサービスを開始し、ニーズを見たうえでドコモの他機種および他キャリアでの展開を行う」(アマゾン ジャパン マーケティング Amazon モバイル担当 シニアマネージャーの竹村詠美氏)としている。
このほかにも、今回のリニューアルでは顧客の要望によって新たなサービスが追加されている。これまでモバイル版にはなかった「おもちゃ&ホビー」、「ホーム&キッチン」カテゴリーが追加されたほか、ナビゲーションを大幅に改善し、トップページからワンクリックで各ストアのランキングやバーゲンコーナーにたどりつくようになった。また、検索ボックスをこれまでより多くのページに設け、詳細検索機能も改良した。さらに、商品詳細ページをリッチ化し、画像をより鮮明に表示するなどして商品情報をよりわかりやすくしたという。
PCサイトからの売上とモバイルサイトでの売上の比率は「公表できない」(チャン氏)としているが、「モバイル分野の成長率は著しい。新たなサービスへの投資を行っているのも、この分野が有望と見ているからだ」と述べた。
Amazon モバイルは、iモード、ボーダフォンライブ、EZwebの各サイトの公式メニューよりアクセスが可能となっている。
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