顧客が商品のカスタマーレビューと共に写真を掲載できるという新機能を、Amazon.comが自社のオンラインショップにひそかに追加していた。同社は顧客同士で情報をやりとりできるコミュニティの構築に力を入れており、今回の動きはその最新のものだ。
Amazonが導入したのはCustomer Imagesという名称の機能で、この機能が同サイトに追加されたのは先月のことだ。これまでエレクロトニクスやアパレル、スポーツ用品、楽器など、一部の商品カテゴリーに限定して提供されてきたが、26日(米国時間)には、キッチン用品も対象カテゴリーに加えられた。この機能はベータ版として提供されている。
「この機能があれば、顧客が実際にどのように商品を使っているかを人に見せることができる」とAmazon広報担当Craig Bermanはいう。「顧客にとって素晴しい機能の追加だ」(Berman)
Customer Imagesを提供するメリットは、商品の大きさなどの特徴を強調できる点と、使用中の商品をサイト訪問者に見せられる点にあるとBermanは説明する。
Amazonの今回の動きは、Eコマースと個人メディアの境界線があいまいになりつつあるという、最近のインターネットで顕著にみられる傾向を思い出させてくれる。個人メディアとは、FriendsterのようなソーシャルネットワークやBlogなどを指す。こういった傾向は、最近行われたEコマース企業幹部の公開討論会でも強調されていた。同討論会のパネリストたちは、オンライン小売サイトが今後、Friendsterにあるような機能(個人プロファイルなど)をさらに多く取り入れるようになるだろうと述べていた。またパネリストたちは、ブロガーがお気に入りの本や音楽、映画、商品をオンライン店舗へのリンク付きで紹介するケースが増えるだろうとも述べた。
Amazonでは、顧客が不快な写真や著作権で保護された第三者の写真を掲載することはないと考えており、掲載前の写真やキャプションについて審査は行わないとしている。ただし、同社は顧客に対し、不快またはわいせつな写真、自分に知的所有権が帰属しない写真を掲載しないよう求めている。このガイドラインに違反する写真があれば、顧客はAmazonに通報することができ、Amazonは通報に応じて写真を削除できる仕組みになっているとBermanは述べる。
「ここでは、友達が開いたディナーパーティに招かれたゲストのように振る舞ってください。Amazonコミュニティに敬意を持って接してください」と同社のオンラインガイドラインには記載されている。
写真は、「About You」というコーナーのなかにある個人写真掲載用のページだけではなく、商品イメージのページにも掲示される。AmazonはCustomer Imagesを、ホーム&ガーデンなど、ほかの商品カテゴリーにも拡大する可能性があるとBermanは言う。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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