日本IBMは11月22日、ソフトウェアや開発ツール、関連資料などを無償提供してIT教育を支援する教育機関向けプログラム「IBMアカデミック・イニシアティブ」を開始した。対象は、学生の履修プログラムとしてソフトウェア開発や情報システムなどを採用している、4年制大学から短大、大学院、高等学校、専門学校までのあらゆる学校法人。
同プログラムの目的は、LinuxやJava、Eclipseといったオープン標準ソフトウェア技術を学生に習得させ、高いITスキルを持つ人材を育成することという。目的実現に向け、同社は、オープンソースソフトウェアに加え、WebSphere、DB2、Lotus、Tivoli、Rationalブランドのソフトウェア製品1000種類以上を無償提供する。さらに、日本語フォーラムによる無料サポートサービス、ソフトウェア技術者の認定試験受講料の割り引き、ソフトウェア研修への優待などの特典も用意する。授業で使用できる60種以上のコースウェアも提供する。
プログラムを利用するには、教育機関向けサイト「スカラーズ・プログラム」での登録が必要。登録した教員は、開発者用ソフトウェア群(developerWorksサブスクリプションのエンタープライズ・レベル:50万2950円)を授業、非商用研究目的で無料ダウンロードできる。
また、同社は、同社製品/オープン標準技術を利用した講座の授業カリキュラム作成コンサルテーションを協業校に提供する。授業を始める前のスキル補強のため、教員向け研修を無料提供するほか、学生に対して同社ソフトウェア技術者の出張セミナーも行う。
同社によると、慶應義塾大学、京都大学、東京工業大学、早稲田大学など約20大学がすでに参加を決定したという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス