Vince CarterがiPodを取りあげられた。
米プロバスケットボールのNBA(National Basketball Association)は、Tronto RaptorsのシューティングガードVince Carterに対して、試合前のウォーミングアップ時にiPodを使用することは、同リーグが定めたドレスコードに違反すると通告した。
「誰かを特別扱いするわけにはいかない」と、NBAの広報担当Brian McIntyreはCNET News.comに語った。「ユニフォームに関するガイドラインでそう決まっている」(McIntyre)
この件についてCarterはトロントの新聞The Globe and Mailに対し、「試合前に音楽が聴けないとマイナスの影響が出そうだ」とコメントしている。
「準備運動の時にはずっと音楽を聴いていたい。本当にリラックスしながら同時に集中力を高めるにはこのやり方がいい。音楽がかかっていると集中できる」(Carter)
Carterにとって音楽は切っても切れない存在のようだ。高校時代にブラスバンドでドラムをたたいていたCarterは、いまでもサックスを演奏すると、彼のウェブサイトに記されている。
これまでのiPod禁止令は、大半がセキュリティ上の懸念を理由としたもので、ドレスコードを理由に使用が禁じられることはなかった。
いずれにせよ、現在のCarterにはこれ以上の打撃を受け止めるだけの余裕がないとThe Globe and Mail紙は記している。オールスターの常連であるCarterだが、今シーズンは1試合あたりの平均得点が昨シーズンより8点も少ないからだ。
RaptorsのJohn Lashway(広報担当バイスプレジデント)は、今回のiPod禁止令について、試合前のウォームアップ時にのみ適用されるもので、今後も練習中などにiPodで音楽を聴くことは可能だと語った。
それでも、別の携帯音楽プレイヤーを使えばこの禁止令を逃れられる、というわけではないとNBAのMcIntyreは述べている。
「われわれはiPodだけを禁じたわけではない。誰がどんなものを使ったとしてもいっしょだ」(McIntyre)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」