日立製作所 情報・通信グループ(古川一夫グループ長&CEO)とマイクロソフト(マイケル・ローディング社長)は、「Microsoft SQL Server」のSANソリューション分野の協業範囲を拡大すると発表した。
両社はこれまで、「Microsoft SQL Server」をベースとしたエンタープライズ市場におけるSANソリューションの共同開発に取り組み、「SQL Server 2000」でのオンライン業務用データベースのバックアップ向け管理ソフトウェアやバックアップソリューションなどのトータルストレージソリューションを提供してきた。今回の協業拡大は、こうした成果を踏まえ、さらに「SQL Server 2005」をベースとしたソリューションの共同開発と提供にまで範囲を拡大するもので、今後、販促活動も共同で展開していく。
協業内容としては、「SQL Server」の次期バージョンで05年前半に完成予定の「Microsoft SQL Server 2005(SQL Server 2005)」の発売に先行して、「SQL Server 2005」でのオンライン業務用データベースのバックアップに対応した管理ソフトウェア「JP1/HiCommand Protection Manager」の開発と、同ソフトウェアを利用したオンラインバックアップソリューションの共同検証を行う。
バックアップソリューションの検証は、マイクロソフト調布技術センター内の「日立−マイクロソフトSANソリューションテクノロジーセンター」で行う。日立ディスクアレイ「SANRISEシリーズ」および「JP1/HiCommand Protection Manager」と「SQL Server 2005」を組み合わせ、両社共同で検証を実施する。
また、開発した管理ソフトウェア/ソリューションの検証結果に基づき、日立のディスクアレイサブシステム「SANRISEシリーズ」上に構築された、24時間止めることのできない業務における「SQL Server 2005」データベースのオンラインバックアップソリューションを、05年の「SQL Server 2005」発売後、速やかに日立から提供できるように開発を進める。なお、共同検証したバックアップソリューションについては、検証で得たノウハウを技術文書などで公開する予定。
さらに、「Microsoft Windows Server 2003シリーズ」を含めたかたちで、データベースからストレージまでトータルにサポートする計画で、データベース/OS/管理ソフトウェア/ストレージに関する顧客からの問い合わせを一括して受け、問題発生時も両社が一体となって迅速に解決していく。
両社は、今後も継続的に、各業種のミッションクリティカルな業務に対応したデータベースのSANソリューションの共同開発に取り組んでいく方針。
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