Microsoftは現在、Officeの新バージョンを開発している。同社は新バージョンを通して、小規模企業向け会計ソフトウェア市場の王者、Intuitの座を狙う意向だ。
新しいOffice製品は「Magellan」というコードネームを持ち、標準版よりも高度な事業会計やコンタクト管理用のアプリケーションを備える。Microsoftでは、ベータ版を8日にリリースし、約1年後に最終的な製品を発売する計画だ。
MagellanはMicrosoftにとって2番目の小規模企業向けOfficeスイートとなる。同社はこのところ小規模企業市場に力を入れており、昨年は「Office Small Business Edition 2003」を449ドルという価格で発売開始した。Microsoftの広報担当によると、このOffice Small Business Editionも、新バージョンと平行して提供を続けるという。
いまのところ、Magellanの価格は未定。
MicrosoftはMagellanにこれまでより高度な機能を搭載する計画だ。これには、事業効率向上のためのアプリケーションを構築するMicrosoft Business Solutionsが開発した会計パッケージが含まれる。また、もう1つの特徴は同社の電子メールソフトウェア「Outlook」のコンポーネントとなるコンタクト管理機能で、これを使うと企業は顧客とのやりとりの詳細を管理できる。
Microsoftは昨年、小規模企業顧客の獲得を目的として、幹部の再編成を行った。その際、世界中の販売の総責任者となったOrlando Ayalaが、小規模企業顧客の獲得に向けた取り組みを指揮することになった。同社はOffice以外に、電子メールサーバの「Exchange」をバンドルした小規模企業向けのWindowsサーバOSも提供している。
Magellanは太平洋を初めて横断したヨーロッパ人にちなんで付けられた名前だが、Microsoftは、新市場への進出で苦戦を強いられている。同市場のリーダーは、会計ソフトウェアの「QuickBooks」を提供するIntuitだ。同社は先日リリースした自社製品のアップデート版を通して、小企業が帳簿を付けるのに用いるMicrosoftの表計算ソフトウェア「Excel」のシェアを奪取する構えだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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