Hewlett-Packard(HP)のProCurveネットワーク部門は、新製品の低価格ギガビット・イーサネット・スイッチで米Cisco Systemsに再び挑戦しようとしている。
同社は米国時間4日にもギガビット・イーサネットのインターフェースと10ギガビット・イーサネットのアップリンクを備えた固定ポートのスイッチ製品「ProCurve Switch 3400cl」を発表する計画だと、HP ProCurve部門北南米地域担当マーケティングマネージャーのLouise Bishopは述べた。これまでと同様にHPは、新製品をCiscoのスイッチ製品より安く提供する計画だ。
新製品の3400clは、Ciscoのスイッチ製品Catalyst 3750と競合することになる。HPでは、24ポートと48ポートのスイッチ製品群が、16ポートのギガビット・イーサネット・ポートを持つCiscoのCatalyst3750G-16TDと同程度の機能性を、5分の1の価格で提供すると主張する。
同製品では、10ギガビット・イーサネットをサポートしたインターフェースにより、通常のギガビット・イーサネットに比べ10倍のパフォーマンスを提供することが可能になった。最近まで、10ギガビット・イーサネットは一般に研究者向けのスーパーコンピュータ構築に用いられていた。あるいは、大企業が大規模なデータセンタやSAN内でデータの高速転送を行うために使われてきた。
だが、ギガビット・イーサネットと10ギガビット・イーサネットに対応したネットワークインターフェース製品の価格は下落しつつある。それに伴い、低価格機器を販売するメーカーらは、デスクトップPCのLAN接続で使えるように、同技術を低価格なスタッカブル・スイッチ製品に採用し始めている。Foundry Networksや3Comのような他のメーカーでも、10ギガビット・イーサネットのアップリンクを備えた低価格ギガビット・イーサネット・スイッチを、ミッドレンジ向け製品として発表している。
「われわれは、ギガビット・イーサネットをデスクトップPCに持ち込もうとしているユーザーがまだたくさんいると確信している。なぜなら、同技術は非常に低価格になってきているからだ」とBishopはいう。
過去数年にわたり、HPはCisco製品の代替となる製品を低価格で提供してきた。結果として、同社の過去2年間における売上高は3ComやCisco、Nortel Networks、Enterasys Networksら他のいかなる競合よりも、高い成長を見せていると、Synergy Research Groupはいう。
ただし、アナリストらは、HPがイーサネット・スイッチ市場で現在80%ほどのシェアを持つCiscoを脅かす存在になるまでには、まだ時間がかかるだろうと述べている。
Ciscoは、今回の件に関してコメントを控えている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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