AvayaとPolycomが米国時間11月1日に、企業向けインターネットテレビ電話の新製品を発表する予定だ。かつては新聞紙上の漫画の中でしか見られなかった低価格で使いやすいテレビ電話に、また新しい製品が加わることになる。
Avayaは、PolycomのPC用ビデオカメラ「ViaVideo II」をAvaya製ソフトフォンとセットで販売する。このセット製品は、ユーザーが映像を作成したり、PCのデスクトップ上に表示されたインターネットメッセンジャー(IM)に似たウインドウから相手の電話番号をダイヤルして電話がかけられるよう設計されている。仮に受信者側のPCも映像に対応していればテレビ電話として利用でき、対応していなければ音声のみの通話に自動的に切り替わる。
電話とソフトを合わせて429ドルで提供するというPolycomとAvayaの取り組みは、テレビ電話の急速な低価格化と共に、以前に比べテレビ電話の設定/利用がはるかに容易になりつつある現状を浮き彫りにしている。つい5年前には、テレビ会議システムと言えば、価格が4万ドルで、30インチ以上の大型スクリーンが付属し、設定/操作を行うITスタッフを必要とし、従来の電話網を利用していた。ところが現在では、400ドルを切る価格のテレビ電話や月額30ドルで使い放題のテレビ通話サービスはざらで、テレビ電話用の機器も大半のラップトップPCやルータに接続可能だ。
Avayaに加え、ネット電話サービスプロバイダのPacket8も大半のルータに接続可能なテレビ電話を販売しており、同社のビデオ/ブロードバンド通話プラン「Packet8」とセットで購入した場合の価格は360ドルだ。設定から操作まで全て一人でこなせる人であれば、オンラインオークションサイトのeBayで検索すれば、さらに安いテレビ電話を見つけることができる。例えば同サイトに出品されていた2台のVialta Beamer BM-80テレビ電話の締め切り1日前の最高入札額は200ドルだった。
現在、テレビ電話や付属ツールを使って、多くの人々と共同で、例えばPowerPointによるプレゼンテーションのデザイン作成を行っている人はどのくらいいるか。業界の専門家によると、そのような使い方をしている人はまださほど多くないという。調査会社のPoint Topicによると、2004年末までのテレビ電話機販売の売上は4000万ドル強に達する見込みだが、それでも前年比で見ると23%の増加だという。大半のテレビ電話は、愛好家かテレビ会議を利用して出張費を削減している企業に利用されている。AvayaのシニアプロダクトマネジャーGreg Brophyによると、多くの不動産、保険、金融会社もテレビ電話を利用しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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