もしかすると、ブラウザ戦争が本当に再燃するかもしれない。
Mozilla Foundationでマーケティングの窓口を担当するBart Decremは英国時間22日、ZDNet UKに対し、2005年末までにはFirefoxブラウザのマーケットシェアが10%に達する見込みだと語った。
「われわれのブラウザは、来年にかけて10%のシェアを獲得できると思う。現時点では10%のシェアを確保できていないが、ただしわれわれには勢いがある」(Decrem)
Firefoxに対する関心が数カ月前から急速に高まり続けているため、この目標は達成できると確信している、と同氏は語った。同氏によると、Firefox各バージョンのダウンロード回数に、この勢いが現れているという。バージョン0.8は4カ月で330万回、0.9は3カ月で650万回、プレリリースバージョンはわずか1カ月で500万回のダウンロードを記録した。
ZDNet UKが独自にまとめた統計では、今年初めからMozillaブラウザを利用するサイト訪問者の割合が上昇してきている。2月には、サイト訪問者の約9%がMozillaベースのブラウザを使っていたが、10月にはこれが19%へと増加した。また、IEの利用率は同期間中に88%から79%へと減少している。
CNET News.comとW3Schools.comも同様の傾向を確認している。Decremによると、IEからFirefoxへ乗り換える動きは、Firefoxをダウンロードする人の半数がIEユーザーだという事実からもうかがえるという。
Decremによると、Mozillaには、Firefoxへの乗り換えでインターネット接続速度の向上を感じた、技術系以外のユーザーも一段と関心を示し始めているという。
「『IEより10倍速い』といったメールがユーザーから送られてくる。ベンチマークテストではほぼ同じ速度だが、インターネットに5年もアクセスしていれば家庭ユーザーのマシンには15〜20種類のスパイウェアが潜んでいる。ウェブページにアクセスするたびに、これらの悪質なソフトウェアがネット上の15カ所に接続し、収集した情報のログを取っていることになる」(Decrem)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」